小説・漫画好きの感想ブログ

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「独断流「読書」必勝法」清水義範・西原理恵子著 

 文体摸写やパロディなどで有名な清水さんと、西原理恵子さんの挿絵で挑む連載シリーズの最新文庫版、今までも「おもしろくても理科」「もっとおもしろくても理科」「いやでも楽しめる算数」などを出していたシリーズに繋がる作品です。
 今回は、古今東西の名作と呼ばれる作品について清水義範が解説をして、その作品について西原さんが絵を描くというパターンなんですが、、、面白いのは半ばまで、後半になればなるほど面白さはなくなっていっちゃって、西原さんとのタッグの意味がほとんどなくなっているようで残念な出来でした。
 「ロビンソン・クルーソー」がヨーロッパの植民地主義バンザイの物語なのに対して、スウィフトの「ガリバー旅行記」はそれに対する痛烈な批判だというのはなかなかに面白く興味深かったりしましたが、あとは「細雪」にしても「嵐が丘」にしてもとりたてていうべき事がありません。ちょっとハズしたかな?

独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)

独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)