小説・漫画好きの感想ブログ

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「鋼の錬金術師22巻」 荒川弘著

 リメイクアニメもスタートした「鋼の錬金術師」、コミック最新刊です。
 前巻でも、エルリックやアルフォンスと敵の闘い、そしてアームストロングやマスタングの内乱など何かと動きが多かったこのお話ですが、今巻でも更に戦線は拡大。アルやエルリックの父親であるホーヘンハイムも参戦し、セントラルの深部での闘いも始まっており大混戦の様相です。あらゆる意味でクライマックスへとなだれ込んでいく感じです。このままラストまで2巻か3巻で突っ込んでいくのでしょう。テンションも高いままです。
 さて。今作でちょっと気になったのはブラッドレイの息子を演じていた彼のこと。彼も人造人間であって、共食いまでするある意味最悪最凶の化け物なんですが、暗闇の中で全てを封じられているときにアルフォンスと交わす会話には一編の人間らしさが垣間見えることです。それもまた演義なのか? それともそれもまた彼の本質なのか? 人造人間のような者であったしても子供を作れるこの世界。果たしてどこまでが偽造でどこまでが本質なのか? そのあたりも徐々に言葉ではないにわよ、このあとの作品中で語られるのかも知れません。

鋼の錬金術師 22 (ガンガンコミックス)

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