小説・漫画好きの感想ブログ

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「毎週かあさん」 西原理恵子著

 「毎日かあさん」と間違えた人手を挙げて!! 自分も手を挙げちゃいます。
 小学館なのに、どうして毎日新聞社の「毎日かあさん」が?? と思った人も手を挙げて^^
そのあたりの裏事情もきっちりと描かれている「毎週母さん」です。ケータイでやっていた1コマ漫画というかカットイラストを集めた一冊です。4年分のカットが一挙に集まっていて、「毎日母さん」が本人曰くの「善人まんが」だとすると、この「毎週かあさん」はいかにも西原さんらしい暗黒面の滲み出た一冊となっています。
 率直にというか、思いついたままに書き散らかす一文の中に妙にツボにはまるものもあったりして面白かったです。内容が薄いか濃いかでいくとエアインチョコくらい薄いし軽いんですけれど、いかにも西原さんの本だし、本人が正々堂々とまえがき漫画で「毎日かあさん」と勘違いして買ってくれたらいいなぁ、とか言っているくらい開き直っちゃってるのでまぁそれは言っても詮無き事かなと。
西原さん、対談とかだと真面目にけっこう語ったりするときもあるんだけれど、漫画とかイラストの時はキャラがまた違って面白いです。
 (最近出た、勝間和代さんの「勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan」の中での勝間さんとの対談とかだと、子育てについての政策的的な話を語っていたりします)
 いくつか自分がハマった台詞をピックアップすると。。。
 「(お好み焼き屋でメニューの変化に)ニコラスケイジがハンサム役をフツーにやっているくらい世界基準が狂ってる」とか
 「まもなく世界は五次元に移動します・・・次元大介が五人いる世界か?」とか
 「(アシスタントの)愛ちゃんがコーラにしょうが入れて煮た汁を飲んで風邪を治そうとしていた。香港人のいいつけだそうだが、気がふれている」とかが好きでした。
 でも、一番の極めつけは本書の表紙の帯です。
 「注 パチもん!! 毎日かあさんにあらず」って、、、ここまで開き直っていいの??

毎週かあさん―サイバラくろにくる2004‐2008 (ビッグコミックススペシャル)

毎週かあさん―サイバラくろにくる2004‐2008 (ビッグコミックススペシャル)