小説・漫画好きの感想ブログ

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「喰いタン」12巻 寺沢大介著

 世界パスタデーがいまだに絡んでいるというわけではないのですけれど、先日の「バーテンダー」に続いてグルメ漫画をさらにもう一冊。
 グルメというよりは脅威のグルマンにして小説家の高野聖也が出会う先々で食べ物をもとに難事件を解決するという喰いもの探偵、「喰いタン」シリーズも最新刊はいよいよ12巻と長寿作品になってきました。しかもこのシリーズは、初期設定のところから登場人物がレギュラーメンバーとしてはほぼ増えず。高野と助手の出水京子だけで一話完結で話を作っているのが凄い所です。食べ物についての蘊蓄+ミステリとして一話完結で話を作って行くというのはなかなか大変な筈なんですが、さらっとこの巻も描ききっていますから大したものです。
 今回登場する食材は、「しょっつる鍋」「ジンギスカン」「鴨鍋」「カキフライ」「おでん」「ケーキ」でした。春から夏当たりに連載しているのを集めている筈なんですが、こうしてみると、どうしてだか冬の味覚的な暖かい食べ物が多いですね。あ、あと最後の「ケーキ」の話には「社長 島耕作」の島耕作がゲスト出演しています。この時期にはモーニングで連載中の「社長 島耕作」で島耕作の社長就任があったらしくイブニングの各漫画に島耕作が登場していたようです。こういうお遊び的なスペシャルトラックは楽しいですね。

喰いタン(12) (イブニングKC)

喰いタン(12) (イブニングKC)