小説・漫画好きの感想ブログ

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生き物との暮らし

 さっきうたた寝していたら、いきなり首筋がものすごくくすぐったくなってとび起きた。
 なんだと思って目が覚めてみたら、胸の上に猫の雅がのっかっている。これはいつものことだ。どんなに暑かろうが寒かろうが人がちょっとうたた寝をしにベッドへ行くと、どこで寝ていようがテレビを見ていようがやってきて腕枕に乗っかるようにして、あるいは胸の上で雅は眠りにくる。ときどき起こそうとして顔をなめられたりする。
 しかし雅がなめたにしてはくすぐったさが桁違いだった。
 なので、ちょっと気になって周りを見渡すと肩の上にハムスターがしがみついていた。何日か前から預かっていたハム太郎というまんまそのままの名前のハムスターだ。二部屋隣に置いてあるゲージから勝手に出て来たらしい。勝手ゲージをあけてしまうのも驚きだが、猫がうろつく部屋に平気で出てくる神経もいまいちわからない。というより、どうしてわざわざやってくるのだろう。ときおり生き物というのは分からない。わからないと言えば、動物ってのは人間が思ってるのより遥かに賢いんじゃないかと思うことがしばしばある。雅からして、自分でドアは開けれるからどの部屋もフリーパスだし、喉がかわけば風呂場で勝手に蛇口をひねって水を飲むし、エサもあまりにおなかがすけば勝手に戸棚をこじあけて取り出したりする。このハムスターもゲージをあける事ができるようになったようだ。しかし、一番わからないのは、どうして人と一緒に寝たがるかだ。自分に適したベッドや安全なスペースがあるのに、わざわざ探検までしてやってくるのか。
 もともとが動物にはなつかれやすい質ではあるのだが。。。
 しばしぼーっとしたあと、まぁ、ほっておいてもよかったが、ハムスターのサイズと自分の寝相の悪さからすると寝ている間に寝返りでもうって潰してしまいかねないのでゲージに入れ直した。すると、近くにいる文鳥たちがいつものようにけたたましく鳴き始めた。文鳥,前にも飼っていたが、それはそのときに一緒に住んでた女の子が勝手に飼っていたからカノジョらのライフスタイルは全くわからないので、朝と晩にエサと水替えだけしているが、白い文鳥達は毎日ときとんぼなく鳴いているように思う。最初の朝こそ鳥のさえずりで目覚めるのも悪くないかと思ったが、毎日ずっと鳴いているとなんだか不思議な感じの方がたってしまう。
 まぁ何はともあれ、生き物のほうが多い暮らしになっています。