小説・漫画好きの感想ブログ

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食べ物の食品表示にCO2排出量表示のナンセンス

 おはようございます。
 農水省(去年の今頃はトラブル続きで松岡さんが自殺したり問題ばかりでしたね)が、今回発表した施策があまりにナンセンス過ぎるので逆にとりあげます。趣旨としては、その食品を作るのに(調理や生産に)どれくらいの二酸化炭素排出があったかを明記することで、エコな食品かどうかをわかりやすくして、消費者の意識を高めよう、、ということらしいんですが、あまりにもお馬鹿すぎ。
 まずもって、二酸化炭素の排出量云々というのならば食品そのものよりも過剰包装やらスチロール包装かどうかとかそういったところを見直していけば、全体の排出量は激減させられるわけで食品の中身を問う前にまずそちらだという子供でもわかることがわかってない。農水省というかお役人というか、そういう人の頭の中はいったいどうなってんでしょうか?
もう一つ。これは別の方のブログで昔書かれていてなるほどと思ったことですが、本当に二酸化炭素削減でやるなら「移動距離における排出量」も考えないといけないということが抜け落ちています。例えば、東京を例に考えるなら、練馬で作った大根と、中国で作った大根。つくるのに必要な二酸化炭素量というものがあるとして、それがまったく同じだと仮定しても、中国から輸入してくる運んでくるために莫大なエネルギー資源を使ってこないといけないぶん、たとえ原価は安くても中国産を使い続ける限り二酸化炭素排出量からするとよくないんだという、これまた当たり前の話が抜け落ちています。
 つまりは、どちらにせよこの食品の二酸化炭素排出量の表示というのはあまりにナンセンスという話です。誰が聞いてもそれとわかる簡単なことを国民はまったくわからないとでも思っているのでしょうかね。
 国交省のタクシー利用や、無駄な資料づくりや天下りにも困ったものですが、農水省にも困ったものです。福田首相、もうちょっとなりませんか?

 農水省は、農家や食品メーカーが生産過程で排出した二酸化炭素(CO2)量を製品の容器や包装に任意で表示し、地球を汚さない「エコな食品」を消費者が選択できるような仕組みづくりの検討を始める。19日に開いた「地球温暖化・森林吸収源対策推進本部」の第6回会合で、今後の検討内容や日程を議論した。消費者の環境意識を高め、生産者にCO2削減努力を促す狙いがある。