小説・漫画好きの感想ブログ

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台湾の総統選挙 馬英九氏が勝利

 こんばんは。
 台湾の総統選挙の結果が出ましたが、予想以上の大差で国民党の馬英九氏が勝利しました。
 国民党はどちらかといえば中国共産党よりの党で、中国との宥和政策を掲げているということで、直前のチベットでの暴動武力制圧という事態を受けて揺り返しがあるかもと見られていましたが、選挙前のアンケート通りに民進党の謝長廷から政権を奪回しました。先日の韓国の大統領選挙もそうでしたし、今のアメリカの大統領予備選もそうですが、時代はもうイデオロギーやら主義ではなく、どちらがより国民にとって有利な経済政策をとるのかという次元になってきたようです。
 考えてみれば日本での自民党の大敗も、その多くは消費税の導入やら年金問題など国民の経済的利益がからむ信用問題が大きな原因になっていますしね。そう考えると、今回の馬氏の勝利も、台湾国民が一つの中国を認めている/求めているというわけではなくて、単純に経済の話なのかも知れません。ダライ・ラマ14世に対して「チベットも台湾も中国の領土と認めるならば対話しよう」という発言をした中国の温家宝首相もこのあたりもう少し理解すれば、それこそいい意味での中華思想でまわりに恩恵を与える国家であらんとすれば意外にはやく周囲には尊敬を集めれるのにと思うと残念です。
 ともあれ、これで台湾と日本の間は今迄と違ってちょっと冷えた形にならざるを得ません。
 中国と仲良くするには農薬餃子事件がきれいに解決しなければならないとすると、福田さん、本当にもうちょっと頑張って下さい。ガソリンの暫定税率撤廃は無理だとか、特定財源ではなく一般財源化は視野に入れるといったごまかした話でなくすぱっと一般財源化して話をすすめないと日本はずるずるいくと危惧します。