小説・漫画好きの感想ブログ

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チベット問題被害深刻

こんにちは。
先日、チベットの首都ラサで起こった暴動とその武力鎮圧については、当初ニュースで流れていたものより、被害は凄まじく民間人が百人近く殺されている模様。
チベットがそもそもチベットという国ではなく、中国の一自治区でしかないというのもおかしな話ながら、そこを百歩譲ってもダライ・ラマを信奉する過激派との治安を目的とした人民闘争だと宣言する中国の独善にかなりびっくりした人が多かったことと思う。各国のニューエイジ世代に圧倒的な影響力をもちダライラマと、彼を生き仏と崇める絶対的な組織であり、金をふんだんに使ったラマ教の寺院群や僧侶たちは、たしかに共産主義国家にとっては脅威に感じる部分もあるかもしれないが、いかんせんやりすぎだし、この北京オリンピックを前のこの時期にしては中国も無茶苦茶だなぁと感じる。
コソボの独立と、西側のあっけないほどの独立承認に中央政府が危機感を覚えたせいかも知れないが、あまりに乱暴。この裏にはまだまだ何かがあるかも知れない。
ただ、何があるにせよ、被害を受けるのはイラク戦争しかり、イスラエルとパレスチナとの戦争しかり、コソボの独立闘争しかり、いつだって一般市民なんだという事をもっともっと感じなきゃいけない時期に世界はきていると思う。
ただでさえ、環境問題は悪化の一途をたどり、食糧難は深刻化しそうで、全世界経済がまずいかもと問題が多いんだから。

 追記:夜になってこういう記事がでました。
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インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は16日、亡命政府のある同国北部ダラムサラで記者会見し、中国チベット自治区で発生した騒乱で多数の死傷者が出たことについて、「文化的虐殺」と非難した上で、事態の解明に向けた国際社会の調査を要請した。
 ダライ・ラマは、中国が支配する同自治区ではチベット人が「2級市民」として扱われ、生活習慣や言語、文化への抑圧が続いていると指摘。「意図的であるかどうかにかかわらず、ある種の文化的虐殺が起きている」と警告した。
 さらに、「彼ら(中国政府)は平和を装うため、武力に頼っているだけだ。その平和は恐怖による支配でもたらされている」と批判。その上で、「しかるべき国際組織がチベットの状況と(問題の)原因を調べる努力をしてほしい」と訴えた。