小説・漫画好きの感想ブログ

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茶番な気がするから止めた方がいい

 おはようございます。樽井です。
 元モーニング娘。辻希美ちゃんと、杉浦太陽さんとこに赤ちゃんが生まれたようですね。名前が希空(ノア)ちゃんというのはかなり強引ですが、まぁなんだかんだいっても赤ちゃんが生まれたのはおめでたいです。よかったですね。
 さて。そういう明るい話題はおいといて、チームマイナス6%メンバーの樽井としましては、以下のようなニュースの内容は京都議定書の中身のうちではあるものの、あんまり賛成したいとは思いません。

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温室効果ガス 日本、排出権購入へ ハンガリーと政府間取引
 政府は二十六日、京都議定書の目標達成に向け、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを排出できる権利(排出権)をハンガリー政府から購入する方針を明らかにした。日本が排出権を政府間で直接買うのは初めて。
 今週中にもハンガリー政府と覚書を交わす。ハンガリーが来年にも売り出す約一千万トンの一部を購入する見通しだ。ハンガリーで排出が減った分を日本で減らしたことにできる。政府筋によると、購入価格は一トン当たり十五ドル程度を想定。ハンガリーに対して代金を環境対策への投資に充てるよう注文を付け、実施を確実にするための指針も策定する。
 日本は京都議定書で二〇〇八−一二年度の温室効果ガスの年間排出量を一九九〇年度比で6%削減する義務があるが、達成が難しいとされている。そのため海外から排出権を取得し、不足分を補う必要があった。
 ハンガリーは九〇年比で6%減の削減義務を負うが、資本主義への移行期に当たる九〇年代は経済が低迷。現在の排出量は目標より一億数千万トン少ない水準にあり、一部を売りに出すとみられていた。

これ、何のことをいっているかというと、世界でCO2の削減ノルマを決めているのですが、そのノルマ達成の手段として、お金を出せば他国の余ったCO2排出枠を買えるというルールの利用です。例えば、日本とアメリカ(アメリカは京都議定書は批准していませんが)がそれぞれ、100万トンのCO2の排出を削減しなければいけないところ、日本は60万トンしか削減できず、あと40万トン削減しないといけなかった。逆にアメリカは200万トンほど削減できたとしたら、アメリカが目標から100万トン余分に減らしていて、まだあと100万トン排出していいぶんがあったとします。そういう場合、両国の合意があれば、アメリカのそのCO2の削減余裕分を日本が買い取り、日本が減らしたと見なすことが出来るというルールがあるのです。
 参加国全体での削減幅は決まっているから、たしかに枠内であれば全体の達成には支障がないから、それはそれで間違ってはいないし、場合によっては第三世界では二酸化炭素をださないこと自体を現金化することも出来るので経済格差を埋めるにも有効ともいえるのですが、ただ、環境問題という理念から考えた場合には、樽井はこの案は茶番にしか見えないからやめた方がいいと思うのです。少なくとも日本の場合は、そんなことやって「みなし」達成したところで、経済力にものを言わせてズルをしたと取られるだけだから止めた方がいいと思うのです。
 自国の削減幅は自国で削減する。
 これは何もCO2に限ったことではなく、ゴミや、産業廃棄物や、かつてのフロンでもそうだし、なんでもそうだと思うのです。自分のところで汚したものは自分のところでちゃんと始末する。お金のやり取りで他国や他県に処理を任せない。そういう姿勢というかモラルがまずないところでは環境問題なんて何も進まないと思うんです。