小説・漫画好きの感想ブログ

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ベルギー ジャック・バウアー 「24」 

 こんばんは、樽井です。
 今日はまたお呼出しがあって、違う人と鍋、今日はしゃぶしゃぶを食べに行ったんですが、本格的に秋ですね。暦の上だったり、衣替えのシーズン的にはどんぴしゃなんですけれど、おとつい迄の真夏日のような気候は一体どこにいったんでしょうか、っていう感じです。おとつい迄は異常に暑かったのにねぇ。。
 ところで、本題の話に入る前に、キーファー・サザランドさんが捕まっちゃいましたね。Uターン禁止交差点でのUターンで捕まったときに、飲酒運転していたことが発覚しての逮捕ということですが、この人、以前にも飲酒運転で捕まっていてそのときに執行猶予5年ということになっていたらしいから、今度の逮捕で下手をすればパリス・ヒルトンではないですが、1年と数ヶ月の禁固刑、要は実刑ですね、をくらっちゃう恐れがあるとか。
 「24」の主人公、対テロ捜査官ジャック・バウワー役で頑張っていただけに、今後のシーズン展開とかどうすんだろうねぇ。。。CMでも「♪俺は ジャック・バウアー 切れやすい男」とか頑張ってたんだけれどなぁ。。
 さて。

 のびのびになっていたベルギーの話。
 ベルギーワッフルでも、高級チョコの話でもなく、エルキュールポアロの話でもなく、ベルギーという国そのものの話なんですが、ベルギーが冗談ごとじゃなくて分裂しかねない状況にあるらしいです。もともとがベルギーという国は、北部フランドル地方と南部のワロン地方にわかれていたんですが、この両地方が決定的に仲違いしているようなのです。もとからして北部フランドル地方はオランダ語圏で工業中心のどちらかといえば経済水準の高い地方で、逆に南部ワロン地方はフランス語圏で農業が主体で経済的には苦しい地方で、人口比は6対4で北部が有利という状況。国王がいるということで、王国がかすがいになるという珍しい国で国家り統一を計ってきたベルギーでしたが、最近では経済問題が深刻化して、北の税金が南に使われているということでもめもめ。
 言葉からして違うんだからということで国民の統一感が失われて来て、最近では国内ニュースでも「ビロード離婚に見習おう」というスローガンでのニュースが増えているようです。「ビロード離婚」というのは、チェコスロバキア(僕らが子供の頃はまだ一つの国でしたね)が、1993年共産党の一党独裁から民主化のための独立を無血の話し合い革命でなしとげたことを指していまして、こういう奇麗な円満な解決を国として目指そうという機運になっているようです。ただ、これが奇麗にうまくいかなければ、下手するとそれこそボスニア・ヘルツゴヴゥイナや今のイラクのような民族同士の血を血で洗う大抗争や内乱になるのは必至で、ヨーロッパ・EUの本拠地でもあるブリュッセルもある国ですし、大変なことになりそうです。
 日本みたいに現状が一国としてまとまっている(琉球アイヌの人たちの事を忘れているわけではないですが)日本からすると、なんだか凄いことだし、そこまでして国内で割れなくてもと思ってしまうのですが、歴史的にみればヨーロッパなどは王家や言語圏、経済圏でくっついたり離れたりで国境線が移動することが逆に日常的だったりして、世界はなかなか一筋縄ではいかないぞと思わせる話です。
 ミャンマーみたいに軍部がクーデターを起こして、特権階級が国を専断している、アウン・サン・スー・チー女史のような民主主義者が弾圧されているというような形での話なら分かりやすいし、いいとか悪いとかまだ分かりやすいけれど今回のベルギーみたいなニュースを聞くと、民族間のわだかまりや言語圏の壁などは百年二百年では決して他人にはわからないことなのだなと改めて思うのでした。
 北朝鮮と韓国もあと百年くらいこのままの状態でいくと一つの民族という話も絵空事になるのかも知れませんね。それはそれでとても悲しい事ですが。