「センゴク 天正記」10巻 宮下英樹著 感想
ただいま戻りました。
録画しておいた、佐々木蔵之介主演のハンチョウ見ていますが、いきなり秋葉原通り魔事件のような回想映像から始まり、、、正直驚いています。大丈夫なのかなぁ、こういうのっていっぱいクレーム来そうでちょっと心配です。
さて。それはさておき、今年88冊目の紹介本です。
戦国時代、織田信長が天下統一を目前に走り回っていた時代のお話です。
もう少し詳しくいうと、織田家が西国へと戦線を拡大し、羽柴秀吉による播磨平定戦がようやくと終了しようとしていたあたり。このタイミングでいきなり摂津の村木村重が謀反。別所長治との戦いはさらに持久戦の様相を呈していくきます。そして、最後には追いつめられた三木城主・別所長治が、勝負はともかく秀吉の首を狙って乾坤一擲の大勝負に討って出たところが今巻のハイライトです。
また、この巻では、秀吉配下の二人の天災軍師のことも描かれています。荒木村重の説得に向かったところで捕縛され幽閉される小寺官兵衛(後の黒田如水)と、病のために戦況をじかに見ることなく自室からすべての作戦を指示し、別所長治の企みを打ち砕く竹中半兵衛。この二人の軍師のお互いへの想いや悩みの描写が、その後の史実での二人のことを考えるとなかなかに憎い演出だなと思います。
天才故に悩むところ苦しむところ、そしてそれらの二人の気持ちをうまくつかんでいる羽柴秀吉の器量。このセンゴクという漫画を深く読むと、今までもっていた戦国から江戸時代への変遷についてのイメージがいい意味で驚きとともに書き換えられていきます(大河ドラマの江は悪い意味で書き換えられていきますが)。
- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/06
- メディア: コミック
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