小説・漫画好きの感想ブログ

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「グ・ラ・メ」4巻 西村ミツル・大崎充著

 去年あたりからちょっとずつコミックで集めて読み始めている料理漫画の第4巻です。
この作品は、日本の首相直轄の官邸料理人が主人公の漫画です。主人公は一木くるみという女性で、昔あった「大使閣下の料理人」という漫画の主人公の大沢公の弟子という設定です。
彼女と、理子という日本首相の隠し子がダブルの料理長となって、一皿一皿にメッセージをこめた料理を出していろいろなことを解決していくという漫画です。
 この第四巻では、フランス大統領がやってくるんですが、この方、過去にちょっと日本の首相に無礼を働かれたと思った事があって、食事会なのに料理に箸すら(ま、もちろんこの場合の箸はフォークとナイフなわけですが)つけません。 
 なんとか手をつけさせようと歌を歌い出す首相というところですでにリアリティは放棄しているんですが、作品の作画の美麗度や料理の蘊蓄のレベルは巻を追うごとにだんだんとグレードがあがってきています。
 今回の話の中では、ゲランの塩のような出身地の塩というのがキーアイテムに出てくるんですが、こういうのを聞くと塩にこだわった料理が食べたくなりますね。明日にスライドしたお肉の塩もちょっとこだわってみようかな。
 あと。フランスでは親しい間柄の友人には塩を送るんだとか。まったくそんな事前情報知らなくて留学先とかで塩をプレゼントされたら??? となるでしょうねぇ。こういう異文化、文化の違いの蘊蓄話というのは大好きです。
 

グ・ラ・メ! 4―大宰相の料理人 (BUNCH COMICS)

グ・ラ・メ! 4―大宰相の料理人 (BUNCH COMICS)