小説・漫画好きの感想ブログ

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「2001年宇宙の旅」 アーサー・C・クラーク著

 SF界の大御所アーサー・C・クラーク氏が死去されたということで追悼で一冊。
 アーサー・C・クラークときいて、ピンとこない人でも、この「2001年宇宙の旅」の名前を出すと「あぁ、その人知っている」となると思います。
 太古の地球人類の祖先、ヒトサルに接触した謎の黒い石板。モノリスと呼ばれるそれに触れたヒトサルは骨を武器や道具として使う事で進化していく。そのモノリスが1999年月面で発見され、数百万年ぶりに太陽の光を浴びたモノリスは、木星に強力な電波を発信する。その先に何があるのかを探るべく、人工知能HAL9000を搭載したディスバリー号で5人の宇宙飛行士が木星を目指す。その航海の上で起こる、人口知能HALの叛乱。機械が人を殺すという事態も起こる不穏な空気の中、モノリスが示すものは、、、
 ということで、何度もテレビでもやっていのたで、このモノリスやクラシックと宇宙空間の壮大な映像、眠る胎児などの映像を思いだす人でいっぱいだと思いますが、手あかがついていてもたとえ古い作品だとしてもこの作品は傑作だし金字塔的作品だと思います。
 映画と違って、哲学的にあれこれと想像する余地は小説版の方には少ないですが、それでも読み応えがあります。続編として「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」などあります。
 ちなみに、このアーサー・C・クラークと「ロボット三原則」で有名なアイザック・アシモフ、「宇宙の戦士」のハインラインがSFの御三家と呼ばれていました。

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)