「遺伝子が解く! 女の唇のひみつ」 竹内久美子著
こんばんは、樽井です。
年金問題の最終報告をさっきテレビで見ましたが、あまりにあまりな結論ですね。社会保険庁や厚生労働省などの給与を一割ほど返納するという謝罪とともに舛添要一厚生労働大臣が発表をしていましたが、あまりにひどい結論です。概要だけ書きますと、年金問題でミスがあると思われる人々のうちの34.5%が検証が難しい、要は回復が難しいという状態。20%程度が生年月日等の操作で非常に困難。いってみれば思っていた以上に入力のミスや隠蔽等がひどくて過半数はわからない。そして、それらについての直接の主犯、責任者というのは特定できない。全体で失敗したミスでありシステムでありやり方だったから、誰が悪いとは特定できない。そんな話はないだろうというようなオチでした。
個人的には民主党にも自民党にも肩入れはしていませんが、今回のは長妻さんが言っていることの方が100%正しいという状況ではないでしょうか?
本当の本当の年金問題では今の若い世代はたくさん年金を払っても、貰える額が絶対的に少ないという世代ごとの格差、要は若い世代にとって年金が税に等しい状況になりつつあるということそのものなのですが、とりもなおさすがシステムがきちんとしない事にはそこに焦点があたっても、結局は何も変わらないのではないかという危惧があります。
守屋元事務次官の話も、党首会談の影にかくれてしまったし、政治はもうちょっとちゃんとやって欲しいです。
さて。
「遺伝子が解く! 女の唇のひみつ」 竹内久美子著
生物学者の竹内久美子さんの本です。
京大理学部卒業後、日高さんに師事し、研究者としてのキャリアを積む一方、著作を「BC!な話」「ワニはいかにして愛を語りあうのか」「パラサイト日本人論」「浮気で産みたい女たち」など多数著しているこの人の本は、日常のさまざまな疑問や気になることを生物学的な側面から解決してみようというスタイルで面白おかしく生物学的な「意外な」解答を我々の前に提示してくれます。
いささか強引だったり、下ネタを多用しすぎるということで、研究内容や信憑性に逆に疑問符がついてしまうところもありますが、科学者だけあってデータそのものはちゃんとしたものを流用、引用、最新の専門分野での発見等を絡めつつ「うむむむ」とこちらをうならせる、そして笑ってしまう結論をもってきます。たぶん、最初にこの人の本を読んだときの反応は「本当に〜?」というものになるだろうと思います。でも、何度か読み返したり、その後の活躍を知るにつけ「そういう解釈もありえなくはないな」という風になってきて、真実かどうかはさておき「ありうる」話だとして楽しめると思います。
しかし、、惜しむらくは、彼女の本を読めばよむほど自分たちあまりもてない世間一般の男性からすると、もてない事に限りない科学的な説明とだめ押しをされるような気がして悲しくなってしまうことでしょうか。もてないのはたまたまではない、もてない男性は科学的にもてないようになっているのだ、生物学的にかえようのない事実としてがっちり指摘されますからね。
ま、それはさておき、次のようなトピックに興味をもたれた方は一読を。
・左利きの子は矯正すべき?
・小顔、小アゴ、ぷるぶる唇の女性がもてている理由。
・高齢出産では何故男子が産まれる確率が高い
・出生率2を切って大丈夫?
・子供がホウレンソウを嫌うのは正しい
・浮気の方が確実に妊娠しやすい生物学的理由
遺伝子が解く! 女の唇のひみつ 「私が、答えます」〈2〉 (文春文庫)
- 作者: 竹内久美子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: 文庫
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