小説・漫画好きの感想ブログ

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「中国嫁日記」 井上純一著 感想

「中国人嫁日記2」 

日本人男性と中国人女性の国際結婚&年の差婚のカップルの日常を綴った漫画の最新刊です。
これも、先日紹介した「日本人が知らない日本語」と並んで爆発的に売れています(同じくらい売れているエッセイ漫画というと、「毎日かあさん」と「くるねこ」くらいじゃないですかね)。
今回は、旦那さんのジンさんが、奥さんの月さんと結婚を決意したときの話、プロポーズをした時の話、それから日本で生活を始めてからの東日本大震災のときの話が収録されています。もちろんの事ながら、当時は中国や韓国をはじめとしたアジア各地やヨーロッパからも、日本で結婚している娘や息子達には帰国を促す声が圧倒的に強かったと思いますが、彼らはそうはせずに日本でしっかりと根付いて生活してゆきます。 
 あの震災と原発報道については、昨日今日の東電の対応を見るまでもなくあくまで事なかれ主義・隠蔽主義のもとで動いていますから、各国のヒステリックにさえ見えた対応もあながち間違ったものではなかったし、今現在も危機は危機としてかなりの確率でそこに存在しています。それだけに、それでも日常が続いて行く中で国際結婚をしたカップルが日本で頑張っているのを見るのは、なんだかちょっと嬉しいものです。
 世間的には、この漫画に関して否定的なことを言う人も、人種的なことが原点で多く存在するそうですが、肌の色や目の色が違ってもも、ましてや社会体制が違っても、個々の人間それ自体をとやかく色分けすることは僕は反対です。国として許せない国や、間違っている国はあると思いますけれどね。恋人であったり、家族であったりする外国人は、まず外国人である前に身内なんだと思うのですが、、、案外それは少数派なのかな。
 

中国嫁日記 (二)

中国嫁日記 (二)