小説・漫画好きの感想ブログ

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「日本人が知らない日本語3」 乾燥 

日本人の知らない日本語3」 

人気の漫画・日本語学校シリーズの第三弾です。
基本的には、日本にきて日本語を学んでいる留学生や日本滞在中の生徒たちと先生の日本語を通じての異文化交流のお話です。
「中国嫁日記」と並んで、最近では実話コミックの中で群を抜いて売れているようです。
今回は、1巻から登場してきた生徒達が続々と卒業、物語のほうも一段落という感じです。インパクトそのものは第1巻の時ほどありませんが(1巻のときは仲里依沙主演でドラマ化もしましたね)、安定して面白いシリーズでしたし、変な意味での民族的バイアスもなかったので全体として面白く読めたシリーズでした。
今回のネタで一番面白かったのは、サンタクロース。サンタクロースが世界各地で色々な姿だったり、バージョンがあるのは有名ですが、やっぱりこのネタは面白かったです。
例えば、イギリス。サンタクロースが、アメリカのコカコーラ社のイメージ戦略で今の赤と白が定着していったというのは有名ですが、アメリカの生みの親のイギリスでは、サンタクロースは緑と白だとそうで、赤い服は来ていません。赤くないとなんだか祝祭的なイメージが薄い気がしますが、あちらではそういうものらしいです。
またフィンランドでは、クリスマスは一ヶ月続くらしいのですが、それより前の12月13日にルチア祭というもっと大きなイベントがあります。そのイベントでは、女性が頭にキャンドルを灯した冠歌ってくるらしいのですが、頭にキャンドル、、、一歩間違えると八墓村でございます。
また、これも有名かもしれませんが、ドイツではサンタクロースではなく、クリスマスにプレゼントを配りにくるのは、クリストキントであったり、聖ニコラウスであったりします。そしてまた伝承によりサンタは双子で悪い子は袋につめて持ってかえるというなまはげのようなブラックサンタというサンタの双子の兄弟がいたりします。
(ドイツでは、サンタクロースは商業主義だとしてカトリックによるサンタクロース排撃事件があり神父達が襲われる事件もあったという記録もありますね)
こういうお話は、世界の色々なネタとして、やっぱり面白いですね。

日本人の知らない日本語3  祝! 卒業編

日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編