小説・漫画好きの感想ブログ

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「修羅の門 第弐門 5巻」  川原正敏著 感想

 修羅の門、の続編の「第弐門」の最新刊・第5巻です。
 数年間の沈黙を破って、不敵な青年となって帰って来たブラジルから戻ってきた陸奥九十九。
 彼は今をさること数年前、陸奥圓命流の継承者として、「素手で世界最強」を名乗る陸奥の名にふさわしい強さを見せつけ無敵の不敗神話を築いていたが、消息不明の後に日本に戻ってきてからの二戦を見る限り、どこか危うさが残る闘いを続けておりどこか壊れているのではという疑惑が持たれている。
 それに対し、今回の彼の対戦相手は、あまりにも強い事が事前に証明されている。呂布の異名をとる男は、二メートルを軽く超えようという巨漢であるだけでなく、気功のような不思議な技をも使う。彼は「戮家」もしくは「呂家」と呼ばれる暗殺書集団の最強の男と目されているのだ。彼は、その名前の通りに、三国志時代最強の男・呂布奉先の生まれ変わりもかくやというくらいの膂力と武技を用いる。果たして陸奥九十九は彼に勝利を収めることが出来るのか。。。。
 ということで、格闘が続くこの第五巻ですが、、、、やっぱりまだちょっと読み手にも違和感があります。「修羅の門」第一シリーズのときの、どこか幼さの残る、むしろあどないといってよい九十九の姿が全く見えず、闘いにおいてもどこかとらえどころのない無茶な闘いをする彼にまだなじめません。
 そのあたりのことがキチッと解明されることがあるのか、それともこれは年齢的な成長として見るべきなのか。。。。悩ましいところです。

修羅の門 第弐門(5) (講談社コミックス月刊マガジン)

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