小説・漫画好きの感想ブログ

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「バーテンダー」21 最終巻  城アラキ・長友健篩著

 「バーテンダー」最終巻です。
 前巻、前々巻が素晴らしい出来上がり具合で、物語全体の構成もあがっていただけに、いきなりの最終巻というのがかえすがえすも残念です。おそらくは掲載誌の廃刊、雑誌替えに伴っての終了なんでしょうけれど、内容のクオリティーが凄く高かっただけにとても残念です。
 この漫画は、一人のバーテンダーを中心に、その周囲のバーテンダーや、人間模様を描いた作品で毎回一つのお酒が登場します。お話のキーとしてのお酒ですが、一本一本一杯一杯に込められた思いや蘊蓄の一つ一つが楽しかったり心に染みるように描かれており、読み手は、それらの酒やカクテルのいくつかを実際のBARで頼むという遊び方も出来る大人のためのいい漫画でした。
(実際に僕もいくつか頼んで試したりしてみました)
 一応、現在続編というか対になるお話が作画担当さんを替えて、グランドジャンプで連載されていますが、現時点では、本家のこちらのほうがクオリティはかなり高いです。