小説・漫画好きの感想ブログ

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「化物語」 西尾維新著 感想 

 今年の読書感想・書評・レビューの2・3本目は「傷物語」の上下巻です。
 昨年の秋に、いきつけのバーの常連さんに貸してもらった「化物語」に端を発するシリーズ作品を少しずつ読んでいます。シリーズの第一作であるこの話は、主人公の阿良々木暦が(作中では既に終わった事件として語られる高2の春休みに起きた事件のあと)いろいろな怪異と関わった少女たちと出会い、その怪異を解決していく物語となっています。
 上巻では、戦場ヶ原ひたぎ、八九字真、神原駿河という三人の少女と出会います。それぞれが「蟹」「カタツムリ」「猿」の怪異に冒されており、主人公の暦はこれらの解決に挑みます。
 また下巻では、千石撫子、羽川翼の事件に立ち向かいます。千石撫子は妹の友達、羽川翼は春休みのときの事件の再来ということで、それぞれ「蛇」と「猫」の怪異が出てきます。
 このシリーズは、とにもかくにも登場人物のかけあいが楽しく、あっという間に読んでしまうし、はがき職人のような手数の多いギャグやネタについつい笑ってしまいます。ある意味、ちゃんと化け物が出てくる京極夏彦シリーズのはずなんですが、語りの面白さのほうに引っ張られて笑ってしまいます。
 西尾維新未読であれば、ちょうどよい入門書かも知れません。
 

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)


化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)