映画 マネーボール 感想

映画「マネーボール」見てきました。
ブラッド・ピット主演の、アメリカ・メジャーリーグで起こった一つの革命を題材にした実話をもとにした映画です。それは、一つの業界内部での常識やルール、既成概念を一つの経済理論がひっくり返すという革命なんですが、誤解してほしくないので先に書いておくと、それは決してお金をたくさんかけたり消費者におもねった行動でチームを作るというものではなく、むしろその逆で、金満チームにお金を積まれて選手を取られていく貧乏チームが一つの理論で敵を撃破していくという革命です。日本のプロ野球で例えていうならば、(ちょっと語弊はありますが)横浜が一つの理論で、巨人や中日を倒して優勝するような話です。
旧態依然として、スカウトの直感や印象、それから有能な選手をお金でかき集めたチームが強いだけというメジャーリーグの世界が、このマネーボールという理論で変わるというお話です。
主人公のビリーが、この理論を携えた参謀(しかし野球経験なしの新入社員)とともにやろうとした改革は、最初のうちは徹底したボイコットや選手との不和、マスコミからのバッシングという形で潰されそうになります。しかし、それでも諦めずに、時に非情でありえないような事までしても、自分の信念で突き進むビリーの方向は徐々に結果を出すようになっていきます。。。そして。

まぁ、あらすじはそれくらいにして、感想でいうととにかく良かったです。最高でした。見ているうちに興奮して胸が熱くなりましたし、こんなことをしている場合ではないぞ、もっとちゃんと仕事しなくちゃ、自分はいったい何の為に仕事をして何を目標にやっていたんだ?? こんな毎日で満足していていいの?? 自分の社会的役割を果たしている?? いろいろなことって結局自分で自分に言い訳していたり、ソースのせいにしているだけじゃん?? てな感じで、もの凄く反省したり人生をきちんと生きなきゃダメだろう? っていう事を突きつけられて、まさにそうだなと興奮と感動とともに前向きに進む気になれました。
(なんか、まるで自己啓発セミナーから出て来たばかりの人みたいなことを言ってますが^^ 洗脳的な映画ではないですよ、決して)
もともとがビジネス書的な本が原作(実話だけれど)なだけに、ビジネス論や、経営論、組織論などなどの要素で出来ている映画なのですが、一人の男の生き様という観点からしても、十分に面白く出来ているので、野球が苦手だという人も女性にも是非見て欲しい映画ですね。もちろん、中間管理職的な仕事をしている人になら、下手なコーチングや研修よりもこの映画を一本見せるほうが遥かに効果的だという意味でもいい映画です。

それにしても、、とにかくすごく良かった。
感動しました。もっと早く見れば良かったなとちょっと後悔しちゃうくらいの出来でした。