小説・漫画好きの感想ブログ

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「 花咲ける青少年特別編」2巻  樹なつみ著 感想 

 樹なつみの大ヒット作「花咲ける青少年」の特別編第二巻です。
 この人気漫画の本編は、それぞれがそれぞれに財閥の長や本物の王子様であり魅力溢れる若者の、ムスターファ、ルマティ、立人、カールという四人の青年が、こちらも財閥の一人娘である花鹿というを巡って恋の鞘当てをするというお話で、華麗な絵柄と熱い物語がうりのゴージャスな少女漫画でした。
 そして、今回の特別編は、連載終了後10年以上の時を経て描かれる、それぞれのキャラターの外伝という位置づけで、この第二巻では本編主人公の花鹿バーンズワースの父親、ハリー・バーンズワースとその母親との出会いと別れ。そしてルマティ殿下おつきの侍従クインザの偏愛と狂気の二本が収録されています。
 どちらもシンプルといえばシンプルなお話で、それほど複雑なプロットはないのですが(特にハリー・バーンズワースの若い頃のお話は本当に純粋に少女漫画の王道過ぎるほど王道の展開)、樹なつみらしい華のあるタッチと描写で、楽しませてくれますし、往年のファンにとっては当時の気分を思い起こさせてくれる作品です。

花咲ける青少年 特別編 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

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