小説・漫画好きの感想ブログ

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橋下徹市長、大阪近代美術館建設白紙化をどう見るか

橋下徹氏のやることについては大阪都構想や教育委員会改正・公務員改革など、どれもこれも賛成派と反対派がまっぷたつに別れる政策が続きますが、これもまた意見が別れそう。個人的には美術好きなので、大阪市に近代美術館とかそういう施設が出来ること自体は歓迎したいのですが、、ただ現在の財政状況からすると、このいったん白紙化は当然のことのような気がします。
 特に計画が何度も頓挫して、153億円もの美術品が買い集めるだけ買い集めて30年近く死蔵されているという状況を考えると、その無責任な計画をそのまま押しすすめるのはマイナスだと思うからです。まるで、ムダなダムに大量に資金投入をして建設をすすめながら、今やめちゃうとこれまでに使った膨大な額がムダになるよと脅しているかのようなこういう流れはやめさせた方がいいかと思います。
 ただ、死蔵されている美術品は保管状態なども気になりますので、これは有償で日本の他の美術館や場合によっては海外の美術館に貸与する。或は一部は売却するなどで有効活用するなど考えるべきでしょう。美術品に関して言えば、お金の問題もそうですが、それよりも誰の目にも触れないというのが一番の損失ですからね。

 徹底した財政改革を公約に掲げて当選した大阪市の橋下徹次期市長ですが、文化事業も例外ではありません。橋下氏は大阪市が計画していた近代美術館の建設計画をいったん白紙に戻す考えを明らかにしました。
 「近代美術館は、まず、ちょっとじっくり考えましょう」(橋下 徹 次期大阪市長、7日夜)
 モディリアーニ佐伯祐三など、今も倉庫に眠ったままの名画。これまで大阪市は、153億円かけて美術品3000点以上を集めました。
 28年前に始まった市立美術館の建設計画は、紆余曲折をたどります。いったんは、財政難のため凍結されましたが、その後、建設費を当初の半額以下の122億円にするなどして、一転して3年後に着工することになっていました。
 「文化行政について、十分話を聞いて頂きました。あとは、新市長にお聞きください」(担当部局 局長、7日)
 橋下次期市長は「費用が妥当なのか、一切考えられていない。大阪に何が必要なのか議論する」などとして、計画をいったん白紙に戻す考えを明らかにしました。
 「『文化行政とは、なんぞや』がはっきりしない。御用学者を使って形式的な審議会を開いてやっているような、今のような文化行政ではだめ」(橋下 徹 次期大阪市長)