小説・漫画好きの感想ブログ

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緊急時の石油を「韓国で備蓄」という経済産業省官僚の不思議

 以下の記事のように、経済産業省は日本の生命線ともいえる石油の備蓄を韓国で行おうとしていることが分かった。何をどうすれば、そんなことを考えついて、考えついただけでなく実行しようというのか全く理解に苦しむと言わざるを得ない。表向きの理由としては、確かに東日本大震災のときに東北で石油の輸送で大きく問題が起きた。けれど、ことは国の生命線に関わる問題で、それなら今こそ日本海側に備蓄基地を作ろうという話で済むのをどうして他国に置こうとするのか、がわからない。
 それは、韓流とかを批判するのとは全く別の理由で、これはどこがどこの国に対して行うにしても通常はあり得ない話である。ましてや、韓国の反日感情の強さは言わずもがなのことで、百歩譲ってそれを置くにしても、かの国は北朝鮮と休戦中、ときに戦闘が起こったりもする、一応は戦時下の国である。そういう戦時下の国に自国の生命線ともいえる石油の備蓄基地を置こうというのはあまりに無理がありすぎる。
 また、それをまたさらに百歩譲ったとしても、実は韓国ではこの石油に関しては国の管理がまったく機能していなかったという悪しき実績がある。
 2010年9月、朝鮮日報が出した記事によれば、SK、GSカルテックス、現代オイルバンクなどの韓国の石油会社が、韓国政府の備蓄油を勝手に借りて使用していた事が発覚している。この結果、非常時に備えるべき石油を備蓄するどころか、備蓄用のタンクが空になっていたと報道している。その記事によれば、備蓄油タンクにあった軽油712万リットルを、石油会社4社が全部借り、このタンクは約8カ月も空になっていたという。そういう危機管理よりも目先の利益や不利益回避のために、国民の財産ともいうべき備蓄を勝手に使う会社がありそれを罰することもできない国に日本のライフライン・生命線を預ける政策を立案・計画する日本の官僚というのはわけがわからない。
 これは民主党がどうのという話ではない。
 いったいこの国の官僚というのはどうなってしまったのだろうか。

 東日本大震災の直後に深刻な石油不足に陥ったことを受け、緊急時用の石油を韓国に備蓄する計画を経済産業省が立てていることが2日分かった。エネルギーの確保は安全保障につながる問題だけに、外国で備蓄するのは異例の試みだ。
 11月に経産省資源エネルギー庁が韓国知識経済省に非公式に申し入れ、了承を得た。具体的な方法は、早ければ年内に話し合いを始める。震災では、東北地方で道路網が寸断され、石油製品の供給が途絶えた。この反省から経産省が備蓄のあり方を見直していた
 韓国で備蓄するのは、貯蔵施設が少ない日本海側で災害が起きた際に備えるため。施設の多い太平洋側から山を越えて運ぶより、韓国から船を使った方がスムーズに対応できると判断した。韓国南東部の釜山などが候補地となっている。
 災害時には原油ではなく石油製品が必要になるが、現在、国内の備蓄172日分の大部分が原油で、ガソリンや灯油といった石油製品は44日分しかない。このため韓国での備蓄は石油製品を想定している。