小説・漫画好きの感想ブログ

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吉田昌朗所長の病気と被爆は無関係?

 東日本大震災時に福島第一原子力発電所の所長として、現場の原発で陣頭指揮を執り続けていた所長の診断結果が出たが、発表によればそれは放射能汚染や被爆とは関係ないという。確かに、放射線や被爆による影響がないほうがおかしいような地区にとどまり続けているとはいっても、それだからといって直ちに病気がそれに直結しているとは言い切れない。例えば、がんはがんでも、そういう種類のガンでなかったり、盲腸だったり、重度の通風だったり生活習慣病であったりする可能性もないことはない。
 ただ、それであれば、それでプライバシーの事に配慮せず(所長が極秘にと願えばそれは仕方ないけれど)、きちんと病名を発表すべきでではないでしょうか? そうしないとかえって疑心暗鬼になってしまう人が増えそうですし、正直僕もこの発表には少し懐疑的です。
 だからそれと連動するかのように発表された、原発のステップ2の冷温停止の一ヶ月前倒しというのも眉唾だと思います。炉心溶融して、85%もの核燃料が下に落ちたというのに、大丈夫と前倒しする神経がわかりません。

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<吉田前所長>専門医「病気と被ばくの関係は考えにくい」
 東京電力は2日、病気療養のため入院中の福島第1原発吉田昌郎(まさお)・前所長=1日付で原子力・立地本部へ異動=の病状について「放射線の専門医から、病気と被ばくとの因果関係は考えにくいとの結論をいただいた」と発表した。
 東電によると、1日に放射線医学総合研究所(千葉市)から連絡があった。東電が吉田所長の病名、被ばく線量、健康診断結果を提供し、同研究所の明石真言(まこと)理事が判断したという。病名と被ばく線量は、公表していない。