小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

「虚構の王」1巻 藤山海里著 感想

 「虚構の王」1巻 藤山海里著 感想

 絵柄の綺麗な学園ホラー漫画です。
 主人公の明槻帆稀は、とある私立高校の二年生。彼の家の権力は、セレブの子弟も多く通うこの学園の中でさえもずば抜けるほどに強力だったが、彼は学校の中ではその力をおおっぴらには見せず、将来を見据えてか、人を支配することに強い信念をもつ高校生として普通に暮らしていた。生徒会活動をし、風紀委員となり、恐れられながらも普通に場をコントロールする高校生として生きていた。
 しかし、彼の通う高校に、彼の幼なじみ生島優が転校してきたことから彼の運命は大きく狂い始めます。かつてのしりあいを拒絶しようとする帆稀に対して、頓着なく昔のように語りかけてくる優。それをうざったく思った帆稀と優は階段踊り場でもみあいになったまま階段を転げ落ち、そこにあった鏡にぶつかり。。。鏡の中の世界に入り込んでしまいます!
 鏡の中は、同じく学園の中、しかしそこには「不思議の国のアリス」のようなトランプ人間がいたり、彼らの命を取ろうとする化け物までが現れます。そして。階段から落ちた衝撃で頭を打っていた優は、仕掛けられていた罠にかかり、あやうく命を落としそうになります。その時、帆稀はつい思わずこう叫んでしまいます。「なんでも言う事を聞くから、彼を助けてくれ」と。そして彼は幼なじみの代わりに罠にかかり命を失いました。
 落ちてくる鉄柵に串刺しにされ、命を落としました。
 が、気がつけば・・それは悪夢の始まりで、死んだ筈なのに甦った彼は異世界と現実の世界を強制的に行き来させられる羽目になるだけでなく、そこでは常に彼の命はなにかによって狙われ続けるのです。果たして、彼にそんな呪いをかけた「神」はなにものなのか? そして、この異世界はどんな世界なのか? 謎だらけの世界を舞台にした学園ホラー。絵もしっかりしているし、登場人物の壊れ具合もちょうどいいホラーです。
 でも、、、これはある意味売りになるかも知れないのだけれど、この漫画のキャッチコピーは近所の本屋さんでは「最高のメガネ男子」となっていました。確かにメガネ男子には違わないのだけれど、なんかそれは違うような気がしました^^

虚構の王 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

虚構の王 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)