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NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」第37話 「千姫の婚礼」感想

 こんばんは。
 上野樹里主演のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」を見ました。
 以下は、NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」37話「千姫の婚礼」感想です。

 今週の「江」は今まで以上に不可解でした。
 上野樹里演じる江、今までも娘を政治の道具にされることに反撥を覚え、昔は敬愛していた徳川家康にも嫌悪を示していた、、、ここまではまぁ女性から見た戦国ということで批判はあれども、そういう主人公だと言う設定として別にまぁ一つの解釈としてあってもよいと思っていたのですが、、今回は人格が破綻しているのではあるまいかと思わせるような事を次々とやってくれました。
 まずは、自分の実の娘に会う事の優先順位が、どうにもおかしい。向井理演じる徳川秀忠との最初の娘・千と、豊臣秀頼との婚礼のため、娘に付き添って大阪までやってくる江。しかし、そこまで娘への思い入れがあって慣習もなにもかも振り切って大阪まで出てくるのであれば、本当の最初の娘・完にどうして会いにいこうとしてこなかったのか、また大阪へ来ると決めたときにどうしてそこが真っ先に頭に浮かばなかったのか。ここがどうにも理解不能でした。
 そしてなにより、大阪城で産み落とした四女について、産み落とした直後に、夫である秀忠に何の相談もなく姉の初に譲り渡してしまいます。いくら政略結婚の道具にされる娘が不憫であるとしても、実の娘を産み落とした瞬間に他人に(いくら姉とはいえ)渡してしまう神経が、そしてその娘の結婚相手がその瞬間に決められて(それもある意味政略結婚なのに)しまっているのに躊躇しないところがどうにも不可解すぎました。
 特に、自分の娘といいつつも、夫である秀忠に会わせないままに子供を譲り渡すというのはどこをどう考え首をひねってもあまりにも利己的だし、夫である秀忠も、実の祖父にあたる徳川家康に対しても無神経すぎるでしょう。
 今回の「江」を見て、江の立ち位置、スタンス、精神状態、そのものが破綻していないかという感想を持ちました。東日本大震災などあって、脚本家も、演出家も、大河ドラマスタッフも仕事に集中できていないのではないかなどと勘ぐってしまうくらいの矛盾に満ちたキャラ造詣でした。