「警部銭形 星屑のレクイエム編」 モンキーパンチ・岡田鯛著 感想
ルパン三世のスピンオフ漫画です。
主役は銭形警部。そう、あのICPO・インターポール所属、銭形平次の末裔、銭形幸一、とっつあんなのです。
こういう変化球漫画には目がない身としては、どんなものになっているんだろうと早速読んでみましたが、内容はいたってまとも、オーソドックスです。物語冒頭で事件とその犯人・トリックが描かれ、現場にやってくる銭形が類いまれなる推理能力で犯人を追いつめていく、という展開が基本です。いってみれば、「刑事コロンボ」「警部古畑任三郎」スタイルです。
そして、そういう話ですから、この漫画の中で銭形警部は、結構切れ者です。推理能力も高いし証拠固めも、犯人との駆け引きや罠の掛け方も、上手いです。そういや、アニメエピソードでも本気になった銭形はルパン以外は全員あっさり逮捕できるくらいの強者なんだっけと思い起こさせるくらいに主人公主人公しています。
なので、ルパン三世のスピンオフといえども、中身はちゃんとしていると評価していい作品だと思います。ただ、ただそれだからこそ逆に言えば、これは別に銭形警部が主人公でなくても良かったんじゃないかなという矛盾もあったりします。
ま、でも、どことなくかわいらしい銭形が見れるので銭形ファン、ルパンマニアならありかなと思います。
- 作者: 作・モンキー・パンチ,画・岡田鯛
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/09/12
- メディア: コミック
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