小説・漫画好きの感想ブログ

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車の燃費リッター20.3キロを燃費新基準に 

 おはようございます。 
 ひさびさに環境問題サイトらしい話をひとつ。以下のニュース、経産省と国交省が乗用車の燃費基準をリッター20.3キロに引き上げるという話ですが、リッター20.3キロというのは、昔の車からしたら隔世の感があるスペックだなぁと思うかも知れませんが、実は海外基準のほうが厳しかったりします。
 日本車といえば、高性能、故障なし、燃費最高というイメージがクッキリあったものですが、最近はちょっとそれが揺らいでいます。だから、本音を言えばもう少し高い基準でいってほしかったんですが、この流れでいくとスポーツカーをまともに作ろうというメーカーは経済的にかなりしんどくなるのは必然で、そのあたりの兼ね合いでちょっと中途半端になってしまったようです。
 トコトン突き詰めてリッター30キロくらいの車が普通になってくれば、よいのですが。

 経済産業省と国土交通省は19日、乗用車の新たな燃費基準案を発表した。20年度までに全車種平均で09年度実績比24.1%改善するよう義務づける。同時に車両の重量区分で規制する現行方式から、メーカーごとに販売台数を加味した全車種平均で達成を求める方式に改める。得意車種で燃費改善を進めると基準をクリアしやすくなり、日本メーカーの国際競争力強化につなげる狙いもある。一般からの意見を募った上で来春の導入を目指す。

 ◇国際競争力を強化

 09年度に国内で販売された新車の平均燃費は、ガソリン1リットル当たり16.3キロ。現行基準は15年度までに同17キロの達成を求めているが、新基準はさらに20.3キロへの向上を義務づける。ハイブリッド車(HV)は対象に含めるが、販売台数が少ない電気自動車とプラグインHVは対象外とする。
 HVの普及などで燃費水準は改善が進んでいるが、省エネと温暖化対策の観点から一段の向上を求める。世界的には、欧州連合(EU)が「20年までにガソリン1リットル当たり24.4キロ」の基準を決定。米国でも「25年までに同23.1キロ」の基準案が先月発表された。測定方式などが異なり、単純比較はできないが、経産省は「日本の新基準は欧米並みに厳しい」としている。

 一方、一部車種で達成できなくても、メーカーごとに販売台数を加味した全車種の加重平均で達成すればよい欧米方式に変更。すべての重量区分で基準を満たすよう求める現行制度では研究開発投資が分散しがちだったが、新制度は「メーカーが独自技術を生かして特定車種に集中投資できるようになり、全体として燃費改善も進む」(経産省)という。

 海外生産・販売の比率が高いメーカー側は既に世界基準を前提に新車開発を進めており、トヨタ自動車は主力のHV「プリウス」や小型車などでは新基準をほぼ達成している。ホンダもHVでは全車種が既に新基準を達成済み。日産自動車三菱自動車も今後、新型の低燃費小型車を投入する予定で、各メーカーとも今後発売される小型車は新基準をクリアする見込みだ。

 原油高を背景に低燃費小型車の需要は世界的に高まっている。日本メーカーは売れ筋の小型車を重点的に開発することで新燃費基準の達成とともに国際競争力の強化も図れる。