小説・漫画好きの感想ブログ

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茶のしずく石鹸の小麦アレルギー原因の、グルバールとは他の化粧品にも使われている物質です。注意。

 こんばんは。
 ただいま戻りました。
 さっきニュースを見て驚いたのは、例の「茶のしずく」石鹸のアレルギー被害が集団訴訟にまで発展しているという話題。不勉強なことに、僕はあれをてっきり、お茶か何かのアレルギーがある人がいたのかな? あるいは、製造過程で不純物質かなにかアレルギー物質がまぎれこんでいたのかな、くらいにしか思っていませんでした。
 ですが、ニュースを詳しく読むと、騙して何かを混ぜていたとか、そのアレルギーを持っている人が知らずに使ってしまったとか、不純物が入っていたとか、そういう話ではないんですね。詳しいことは以下の記事に任せるとして、簡単に言えば「グルバール19s」という小麦(厳密にいえば加水分解小麦)が原因でアレルギーが起きた人がたくさんいたが、それは予期された危険ではなかったということなんですね。
 つまり、作った方も使っている方も、それでこういう結果が出るとは思っていなかった。公害のように明らかに身体に悪いものであれば事前にわかったんでしょうけれど、これがそういう被害を生むというのは予見していなかった(或いはあるとしても殆ど一般認識されていなかった)ということなんですね。これは、ある意味、普通の不純物が入っていたとか、製造がずさんだとか、異物が混入していたとか、管理が適当だった、データを改竄していた、などよりも恐ろしい事です。
 試験をパスして、普通に使っていた商品が実は恐ろしい被害を生むことがあとでわかったりするというのは、最近でいえば携帯電話のガンリスクと同様にかなり怖い話です。
特に今回のこれは、使用を止めても、いったん小麦アレルギーになってしまった人は、そうなってしまった以上、パンを食べてもアレルギーが激しくなるので食べられなくなるのだとか。お好み焼きやたこ焼き、焼きそばなんかが大量にある「粉モン文化圏」の関西人には特に恐ろしい話です。

 また、この小麦由来成分のグルバールなどの加水小麦は「保湿・乳化」の効果のために多くの化粧品に使われているという話です。つまり、今使っている化粧品によって、女性の方がある日突然に小麦アレルギーになって重体になったり、小麦を使う多くの食品をまったく食べられない危険が普通にその辺に転がっているという事実です。
 これ、かなり怖くないですか?
僕は男性なので、わかりませんが、女性陣の方は化粧品を一度チェックしたほうがいいのかも知れませんね。

記事は以下におりたたんであります。
 消費者庁こんにゃくゼリーを目の敵にするより、こういう問題こそ、より積極的に再発防止のための策や被害者救済のことを考えて動いて欲しいな。

拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害 重症例も相次ぎ集団訴訟の動き
利用者に小麦アレルギーが多発し、自主回収されている「茶のしずく石鹸」
 「美肌効果がある」として通信販売で大ヒットした「茶のしずく石鹸(せっけん)」をめぐり、昨年までの商品に含まれていた小麦由来成分によるアレルギー被害が拡大している。販売元の「悠香(ゆうか)」(福岡県大野城市)が5月に自主回収を始めてから、全国の消費生活センターに寄せられた被害相談は400件を超え、重症例も相次いだ。同社の注意喚起が不十分との指摘もあり、大阪などでは被害対策弁護団が発足、集団訴訟も視野に実態調査に乗り出した。
 厚生労働省によると、原因物質の可能性があるのは、茶のしずく石鹸に含まれていた保湿成分「グルパール19S」。小麦に酸を加えた「加水分解小麦」と呼ばれる原料の一種だ。
 グルパールは他の加水分解小麦と比べ分子サイズが大きいといわれる。サイズの大きい物質のほうが免疫反応を引き起こしやすいため、利用者の皮膚などから体内に吸収された際に小麦アレルギーを誘発。その後、パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べると、アレルギー症状が出るようになったとみられている。
 国民生活センターなどによると、茶のしずく石鹸によるアレルギー症状には顔や目の回りのかぶれといった皮膚障害のほか、全身のかゆみや呼吸困難など、重篤な症状となるケースも少なくない。兵庫県赤穂市の女性が重体になるなど、急性アレルギー反応(アナフィラキシー)を発症して一時意識不明になった人も複数いるという。
 被害の多発を受け、悠香は昨年12月以降、一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除。今年5月20日には、旧製品を自主回収すると発表した。すでに約80万個を引き取り、8月末を目標に未使用分の回収を終えたい考えだ。
 一方で、「もっと早く対応できたのでは」と同社の姿勢を疑問視する声も。回収が発表されるまでアレルギーの原因に気付かず、症状を悪化させた人も相当数に上るとみられるからだ。
 同社がグルパールの問題を把握したのは、いつだったのか。医療関係者の間では以前から茶のしずく石鹸に起因するアレルギーが疑われ、昨年7月時点で「グルパールでアレルギー反応が出た」と、同社に指摘した専門医もいたという。
 だが同社がグルパールの使用をとりやめ、別の加水分解小麦に切り替えたのは約2カ月が過ぎた9月になってから。その間、利用者への注意喚起はなされず、販売自粛も行っていない。
 同社の担当者は「当時は原因が断定されたわけではなかった」と説明。昨年10月以降はダイレクトメールなどを通じ、「アレルギーへの注意を呼びかけていた」と話す。
 被害の実態を解明するため、大阪弁護士会は今月1日、緊急の電話相談会を開催。100件を超える申告が寄せられ、全身症状を訴えた人が約3分の1に上った。
 大阪、東京などではすでに被害対策弁護団が発足。大阪弁護団の日高清司弁護士は「悠香による注意喚起の仕方に問題がある」と指摘する。返品・交換を受け付ける悠香の窓口に、なかなか電話がつながらないという不満もあったという。
 弁護団は、いったん小麦アレルギーになると、茶のしずく石鹸の使用をやめても、パンやうどんを食べられなくなる被害が続くことも重視。集団訴訟に向け、利用者の詳しい症例や購入経緯を分析していく方針だ。
 茶のしずく石鹸 悠香が奈良県内の業者に製造を委託し、販売している石鹸。茶葉から抽出したカテキン成分などを配合し、シミや美白に効果があるとされる。60グラムで1個1980円と高価だが、累計で約5千万個を販売する大ヒットを記録した。女優の真矢みきさんを起用したCMでも話題となったが、現在は放映を自粛しているという。