小説・漫画好きの感想ブログ

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福島の子供の甲状腺から放射線検出

福島での原発事故の放射能漏れについてのニュースです。
 3月下旬のときのデータではありますが、福島の子供たちの(サンプル調査をしたうちの)半数の子供達から微量ながら放射性ヨウ素による放射線が検出されていたことが分かったとのことです。
 今リアルに知りたいのは、この値が実際にどうなって、順調に減ったのか(ヨウ素半減期からすれば減っていないとかなりまずい)、それとも変わりがないのか、むしろ最悪な事態に空気中の汚染が広がっていて数値があがってしまっているのかということです。
 こういうデータが出た瞬間には、きちんと記事をよまずに危機感だけが煽る人が出てくるので、そういう本当に科学的にどうなっているのかを冷静に分析して、一番いい対策を取れるように関係機関にはお願いしたいし、できればこのニュースについては、どれくらいの子がどれくらいの数値だったのかというのが欲しいです。
 このニュースだと半数以上の子から最大値に近いくらいの30ミリシーベルトの値が出たようにも読めますし、逆に半分の子では検出したけれどそれもほとんど微量で最大の子でも僅かに30ミリシーベルトだったようにも取れます。
 こういう曖昧な書き方が、安全厨や危険厨と呼ばれる人や、いろいろな考え方の人にいいように数字を利用される原因になると思います。低レベルの放射線のガンリスクにおいては閾値というのは余り考えにくいので、そのあたりはもう少し細かいデータを一般に公開して欲しいです。

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の1000人以上の子どもの甲状腺を調べたところ、およそ半数から放射性ヨウ素による放射線が検出されたことが分かりました。専門家は「微量なので、健康に影響が出るとは考えにくいが、念のため継続的な健康管理が必要だ」としています。
この調査結果は、13日、東京で開かれた日本小児科学会で、広島大学の田代聡教授が報告しました。田代教授らのグループは、国の対策本部の依頼を受けて、今年3月下旬、福島県いわき市飯舘村などで、1149人の子どもを対象に甲状腺への被ばく量を調べる検査を行いました。その結果、およそ半数の子どもの甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたということです。田代教授によりますと、甲状腺への被ばく量は100ミリシーベルト以上に達した場合に健康に影響が出るとされています。しかし、今回検出された放射線から換算される甲状腺への被ばく量は、子どもへの影響を最大限に考慮しても、最も多い人で35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」ということです。田代教授は「微量なので将来、甲状腺がんが増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ」と話しています。検査の結果は、来週以降、国の対策本部から子どもや保護者に通知されることになっています。

追記:きついかも知れませんが、次の検査ではセシウムについてもチェックをしてあげて欲しいです。何かとセシウムについてニュースで取り沙汰されるだけに、下手したら不安がより増えるかも知れませんが、日本人はそれほど馬鹿じゃないと思うので悪いニュースなら悪いニュースなりにしっかり出して、対応を取って欲しいです。