「信長のシェフ」 西村ミツル・梶川卓郎著 感想
グルメ漫画界に、また新しい無茶ぶり漫画の星が誕生致しました。
題して、「信長のシェフ」。
そのタイトル通り、織田信長の料理番になった男のお話です。しかも、、、その男、タイムスリップしてきた記憶喪失の現代人、しかも洋食のシェフなんです。もうこれだけで無茶ぶり具合がよくわかるでしょう。
いまだ醤油もなければ、まともに砂糖もなく、冷蔵庫もないような時代に飛ばされたシェフがどんな料理を作るのか。そして、織田信長や、森可成、ルイス・フロイスにどんな料理を作るのか。なんとも無茶ぶり設定が楽しい漫画です。
(とはいいつつも、原作が名作「大使閣下の料理人」「グ・ラ・メ」の西村ミツル先生なので料理内容や考証はバッチリで本当に美味しそうな料理が出てきます)
ただ強いて難を言えば、主人公のケンは記憶喪失ながら、信長や秀吉、食材の日本に到着した年度などを把握しているようで、自分自身についての記憶だけが飛んでいるようで、調理方法やワインなどについの知識も持っているのでそのあたりが逆にちょっとネックになるかも知れませんね。ま、でも、それは瑕疵という程のものではないので、先がとにかく楽しみな漫画です。
- 作者: 梶川卓郎,西村ミツル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/08/09
- メディア: コミック
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追記:信長繋がりで、石井あゆみさんの「信長協奏曲」も現代人がタイムスリップして、こちらは織田信長になってしまうという面白い漫画ですので是非。ちかぢか5巻も発売予定です。
- 作者: 石井あゆみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: コミック
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