小説・漫画好きの感想ブログ

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「トリプルプレイ助悪郎」 西尾維新著  感想 

 少し前に読んだ「ダブルダウン 勘繰郎」と同じく、JDC・日本探偵倶楽部所属の探偵の活躍を描いた西尾維新のミステリ短編です。登場する主人公などはまったくの別人で、今度は密室殺人物です。
 既にいなくなった推理小説家の館の地下室に隠されていると遺稿。これに対する犯行予告がなされた。予告者はトリプルプレイのスケアクロウと呼ばれる強盗犯で、盗みの際に必ず三人の人間を殺すという危険人物。一方、犯行阻止のために、JDCからは名探偵の海藤がやってくる。海藤は犯行予告時間に地下室の前に陣取り、誰一人そこには入れないように措置を講じる。
 しかし、翌朝、彼をあざ笑うように、鉄壁の密室の中にはとある死体が一つ転がり、犯行成功の領収書が残されていた。。。読者への挑戦もついた、ミステリ短編。
 

トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス)

トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス)