「銀の匙」1巻 荒川弘著 感想
「鋼の錬金術師」の著者、荒川弘の次作第一巻です。
今度の舞台は、現代日本の北海道の農業高校。「もやしもん」世界の中で、畜産や動物の方にシフトがよっていった感じの、いい感じにゆるい感じの青春ものです。いかにも週刊少年サンデー的な学園コメディの空気感で、この緩い空気感のために、好き嫌いがハッキリ別れるかも知れませんが、個人的にはわりと好きな空気感です。たまにはこういうゆったりのんびりした空気も良い物です。
あらすじの方は、超進学校の中学生活での挫折から農業高校にやってきた都会育ちの主人公が、大自然につつまれた農業高の生活に少しずつ生き生きとしてくるというもので、根っこのところでは再生と自己ビルディング漫画ということになりますが、全体としてはさっきも書いたようにコメディ。動物たちとの色々な発見や、畜産のシリアスなことに驚きながら成長していく主人公を楽しく描いています。
のんびりゆっくりと楽しんでいきたい漫画です。
表紙の牛は酪農用の牛で、食用のものではないようです。震災前に連載が始まっていたからOKだったけれど、ひょっとしたらタイミングが遅れていたらこのあたりの漫画も出しにくかったかも知れません。
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/07/15
- メディア: コミック
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