小説・漫画好きの感想ブログ

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イスラム教に改宗したくなる

仏門からイスラム教に改宗したくなるくらいに、圧倒的に綺麗で、荘厳で、幻想的で、華麗で、流麗で、神秘的で、魔術的で、なおかつ蠱惑的に魅力的な写真を見た。
Penという雑誌の今月号にそれらは載っていた。ら、と書いたように、そういうのが一枚では何枚も何枚も載っていた。モスク、メッカ、数々の霊廟や建築物。深みがあるのに抜けるような青色に、モザイクに埋められた幾層もの赤、どこまでもきらびやかな黄金に、すべてを包みこむ漆黒。それらが織り成す、細密の上に細密を重ねて、緻密の上に精密厳密なタッチや世界が、本当にひさびさに写真だけでこちらの気持ちを揺さぶってきた。
自分が仏教世界を捨てて、一神教的な世界に移るなんてことは、有り得ないんだけれど、これが完全な無宗教者だったり、はるか過去の世界に住んでいて、ああいう圧倒的な美を見たことがなければ、ムスリムの世界観や教えなんか度外視して、まずはあの美に耽溺していたかもしれないと、そんな風にさえ思った。
我ながら、そんな風な感傷的な気持ちにびっくりするくらい、魂を揺さぶられた。圧倒的な美というのは、本当に強くて恐ろしいものですよ。

それに引き比べると、ネット世界やマスコミで繰り広げられている与野党の政局ありきの政治劇や、日韓のイデオロギー闘争とお互いの憎しみと差別主義が見え隠れするフジテレビ・韓流・竹島独島の領土問題のなんて醜いことだろうか。もちろん、それらもとても大事で未来にむけて潜らなければならない試練なのだろうけれど。主義主張の正しさや正義の前に、鬼女だのネトウヨだのブサヨだのと揶揄される人たちもチョンだの在日だの売国奴と罵られる人たちにもその差別的呼びかけと汚い言葉の応酬にひいてしまう。
正しいことだと信じるのであれば、凛として背筋を伸ばして語って欲しいというのは欲張りだろうか。

 追記:もちろんながらイスラムだのムスリムの社員が美しいからといって、過激派だったりジハードの名の下に繰り広げられる一部イスラム教徒のテロなどを賛美する意図はないですよ、念のため。コーランだってアラビア語以外では読めないわけで、その教義のなんたるかさえ知りはしないのですから。