小説・漫画好きの感想ブログ

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生きること 死ぬこと どちらも自然なこと 

 こんばんは。
 世間様とはずれていて昨日も今日もお仕事でした。
 といっても、今日の屋根大改修工事は太平洋上を近づきつつある台風6号のおかげで順延中止。もう一つのほうのエアコン取り付け工事がありますが、今日はそれ以外は商談が二つほどあったりで先ほど帰ってきました。
 
 で、先日から色々と思うことがあったのと、皆様からの激励メッセージをいただいたことに対して少しずつ自分の思うところを書いていきたいと思います。
 
 まず、、今回の大腸ガン発覚についてですが、、実のところ、僕自身の中ではそれに対しては既に心の整理がついていて、一番心配いただいているであろう精神状態についてはまったく大丈夫だということです。
 そりゃあ勿論僕だって生きて血の通っている人間ですし、命があとどれくらいの可能性があると聞かされた瞬間は動揺しました。まだまだ先が長い本を読んでいると思っていたら、ページをめくると後半はまったくの白紙で、実はもうあと少しで読み終わってしまうことに気づいてしまった感じ、、いや、さすがにもうちょっと重たいものですが、そういう唐突さというのは感じました。
 けれど、幸いなことにといってはなんですが、家族というしがらみがないぶん、案外とあっさりとそこについては、思い定まったところがあります。これはきっと僕が仏教的なことを学んでいたおかげもあると思います。他の宗教的なこと哲学的なことを学んでいたこともプラスになっているかと思います。
 人生の「生」が自然とこうであるように、「死」もまた自然なものでしかなくて、人が朝起きて夜になったら寝るように、自然と生きたり死んだりするだけのことで、なにもそれは特別なものでないし、自分だけが不幸なわけでなく、いつだって誰かは死ぬんだし、それが遅いか早いかだけの違いでしかない、そうすとんと腑に落ちた、実感した状態が今です。理性でそれを無理から信じようとしている訳ではなく、素直にそう思います。前々からそういう風に思ってはいたのですが、いざこういう事態になってみても、そこにいささか微塵も揺らぐものがなかった、という方が正確でしょうか。
 自分のやるべきことを生きているうちにやる、そしたら一休みしていったん死ぬ。そしてまた、生まれ変わる。そういうのがごく自然な気がして、強がりでもなんでもなくて、死ぬことが別に怖くはないというかまぁ自然に受け入れれるという感じでしょうか。死ぬまでにあれをしたいこれをしたい、ここにはどうしても行きたい、あれだけはしておかなくてはというような焦燥感が不思議なほどにありません。そうではなく、自分をじっくりと振り返って、自分が生きてきた証、誇るべき何かを残せばそれでいいではないかとそんな風に心が定まったということです。
 なので、精神的な意味ではもはや迷ったり荒廃することはないので、そのあたりだけはご安心下さい。まぁ、人間のいうこと、やることですから、その時が近づくと千々に心が乱れるのかも知れませんが、今のところは大丈夫です。
 そして、ここは特に強調しておきたいのですが、それはなにごとにも無感動になるとか、無気力になるとか、心にシャッターをおろしているとか、そういうことではないですよ。今朝のなでしこジャパンのワールドカップ優勝には心が震えるほど感動しましたし、美味しいものを食べるとうっとりもしますから^^
ま、とりあえずはそんなところです。

 次に、ここからもまたちょっと重要な話なんですが、、、100%ガンと確定したわけではないし、ガンだとしても治るかも知れないし、万が一にもガンでない可能性もあるのです。前回もそれは書きましたが、おそらくほぼ間違いがないという風に言われたというだけで、ひょっとしたら違うという可能性もあるし、そうであっても治る可能性もあるし延命するかも知れないし、治るかも知れないわけで、、、そして、、昨日うちの社長と色々話したり、皆さんからのメッセージを読むうちに、なんか変な言い方で、傲岸不遜に聞こえたら申し訳ないんですけれど、「これは死んではまずかろう」という気持ちもムクムクと湧いてきました。
 で、なんだか不思議な話なんですが、「死んだらまずいし、生きて欲しいと願われるうちは生きてみるか」と思ってみると、なんだか不思議と生きていけそうな気もしてきているのです。
 前段の「死をすんなり受け入れている」心理と相矛盾しそうで、それが矛盾しないところの不思議さに自分自身はてと首を傾げたりもするのですが、「生」は「生」であり自然だし、「死」は「死」でそれも自然。どちらもそうかわりないのであれば、望まれているうちはもうちょっと頑張ってみるか、と、まるでそれこそ寝ないといけないんだけれどユンケルでも飲んで頑張ってもうちょっと遅くまで起きてみようかなというような気持ちになったりもしています。 
 ちょっと不謹慎だと怒られそうでもあるんですが、そういうのって変でしょうかね?


追記:それこそ家族いないから、死んだら会社に半分遺して、残り半分は東北に寄付でという話をしたら、そんな簡単に割り切るなと言われてしまいました。まぁ、そりゃそうですよね。遺されるほうがしんどいんですよね。