「鉄腕バーディー EVOLUTION」8巻 ゆうきまさみ著 感想

　本年176冊目の紹介本です。
　異星人がやってくるというファーストコンタクトSFものは、今の映画状況を見るまでもなく大人気です(　J・J・エイブラムス監督の「スーパーエイト」とか、「スカイライン-征服-」とかありますね)。
　この作品も(実際にはかなり前から地球にはエイリアンがきているものの)公式には、異星人と地球人とのファーストコンタクトが始まるお話というくくりでは、バリバリのSF展開が始まりそうで、宇宙刑事ものとしての側面よりもそちらの方もかなり面白くなってきそうな感じです。
　一番最初のあたりはアメリカ映画「ヒドゥン」や、そこからインスパイアされた大原まりこの小説「エイリアン刑事」の流れを汲んだ宇宙刑事ものっぽかったですけれど、最近はもっと大きな帝国興亡史や、異星人とのコンタクト、神学などの要素も入って来てどんどん風呂敷が広がってきていて、コミックでまとめ読みするのがとても楽しい漫画です。ネタバレしちゃうと興趣をそぐので書けませんが、なかなかに面白いです。
　ヤングサンデー廃刊時に諦めないで本当によかった漫画です。
　ネーチュラーとバーディーの戦闘シーンも、なかなか良かったです。
　

鉄腕バーディー EVOLUTION 8 (ビッグ コミックス)