「挫折力―一流になれる50の思考・行動術」 冨山和彦著 感想
ビジネスの新書です。
エリートの打たれ弱さ、意思決定力の弱さ、他人に原因と責任を求める傾向性、これに対してこれでもかとばかりに悪弊を解き、これに対処するためには挫折を糧とすることしかその対処能力の向上はあり得ないとするのが本書です。
「失敗学」に近いものがありますが、あれが失敗からその本質を学ぼうとしていたのに対して、これはあらゆる意味での失敗から、人間関係の問題解決メソッドやどういう風に人間を見て行くことがよいのか等、かなり実践的、具体的に説かれていて、かなり役にたつ部分ありました。日本のビジネスシーンにあわせた上での対処法や組織論なんかもあって、課長クラス以上の人間、もしくは将来の幹部候補生の教材に使おうと思う本でした。
自分はエリートではないものの、弱さ、優柔不断さ、誰にでも良かれと思って動く事での弊害など、結構気にしなきゃならないなと思うところ多数でした。
とにかく前向きに、前向きに、「挫折するのが当たり前。挫折しないで成長なんて絶対にあり得ない。でも挫折から拗ねたり負け犬になるのは愚か」ときわめて骨太で強気な指導が随所に入ります。
挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)
- 作者: 冨山和彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/01/19
- メディア: 新書
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