小説・漫画好きの感想ブログ

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福島 子供の尿から放射性物質が出たが、基準を明示しないマスコミにより問題がある

こんばんは。
 ただいま戻りました。明日はひさかたぶりのお休みということで、なんとも気分が晴れ晴れとしております。明日には、色々なことを片付けたいと思います。
 さて。ニュースによると、福島のこどもたちの尿から放射性物質(今回でいうと放射性セシウム)が検出されたようです。これを受けて、大々的にセンセーショナルな報道が行われておりますが、果たしてそれはそのセンセーショナルな報道に値するものなのか。それとも、視聴率・視聴者を引き寄せるための悪質な煽りなのか。
 そのあたりを見極めることが重要だと思われます。
 というのも、今回の検出量は1リットルあたり、1ベクレル程度です。これは、国の食物における放射性物質の基準である、1kg(水分だからまぁ近似値で1リットルでもいいけれど)あたり500g、生乳の1リットルあたり200ベクレルに比べると、ほとんど無視してもいい程度の量だからです。勿論、ゼロであるに越したことはないですし、3.11の福島第一原発の水素爆発や放射性物質の放出がなければ、検知されることなどはなく、内部被曝が始まっている悪いデータです。ただし、ここが問題ですが、それがただちに影響がでる/ただちにではなくても健康に被害があるレベルなのかというと、科学的にはどうやら全くそんなレベルではないという話だからです。
 不安が募ることでしょうし、同じ放射性物質でもヨウ素と違ってセシウムですから、不安になるし、福島第一原発があの最初の爆発と同じレベルで爆発し続けるのであれば一刻もはやく避難して清浄なところへ行くべきですが、そうでないならば、4月をピークに徐々にその量は減っていくことを考えれば、下手に不安を煽るほうが健康被害が拡大するのではと思われます。
 話を戻して基準ということでいえば、母乳から放射性ヨウ素が出たといっとき凄い騒ぎになりかけた報道があった時とも比較してみましょう。その時も、基準がわからずに大騒ぎしかけましだ、結局はその量がたいした量ではないということで事態は沈静化しました。その時の母乳から検出された量は、1リットル、1kgあたりで、36.3ベクトル程度でした。つまり、今回の子供の尿から出た値の30倍以上です。それに比べれば、今回のそれは、その30倍以上で母乳からでも科学的には問題がないということで沈静化した話の、さらに三十分の一程度のレベルで科学的には問題がないレベルだということがハッキリしています。
 こうなると、こういう報道をただただ基準もわからずに垂れ流すマスコミ、ただただ不安を煽る報道というのは、極めて悪弊があるのではと思わずにはいられません。
 繰り返しになりますが、僕個人の意見としては、もちろんのこと、子供に限らず母体に限らず健康な人々であっても、被曝は0の方がいいし、東電の対処には怒りを覚えています。けれど、現実問題としていまの福島周辺、都市圏、東北の人に対して、科学的な状況説明もないままに、いたづらに被曝の恐怖だけを煽るような報道のありかたはかえって逆効果になるし、福島以北の人々の避難や風評被害を生むだけにしかならないのではないかと思われます。
 またこれを気にしすぎて、それこそ心理的な健康被害のほうがまともに出てこないかと心配でなりません。
 

子どもを持つ親らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」は30日、福島市の6〜16歳の子ども10人を対象に尿検査を行った結果、全員から放射性物質が検出されたと発表した。
 同団体によると、放射性セシウム134の最大値は8歳女児の尿1リットル当たり1.13ベクレルセシウム137の最大値は7歳男児の同1.30ベクレルだった。
 尿は5月20〜22日に採取し、フランスの放射能測定機関「アクロ」に検査を依頼した。同機関は仏政府の認証を受けており、チェルノブイリ原発事故でも、子どもの被ばく量を調べるため尿検査を行ったという。 

女性の母乳から放射性ヨウ素…千葉県柏市
 福島第1原発事故で各地の水道水や農作物から放射性物質が検出された問題を受け、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」が独自に母乳を民間放射線測定会社に送り分析、その結果を20日に発表した。千葉県内居住の女性の母乳から1キログラム当たり36・3ベクレルの微量の放射性ヨウ素を検出、放射性セシウムは検出されなかった。