小説・漫画好きの感想ブログ

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福島第一原子力発電所 1・2号機周辺からストロンチウム検出 

こんばんは。 
 昼間のIAEAの報告で明らかになったように、今回の東電福島第一原発の放射能漏れ事故については、やはり東電の起こした人災ということが確定的になってきましたね。何度も市民団体や研究者から、津波や事故についての安全基準が甘いし電源喪失の可能性が指摘されていたのに、それに対してなんの手だても取ってこなかったことがハッキリとしてきました。確かに東日本大震災マグニチュード9なんていう地震の強さも、とんでもない高さの津波も常識以上のものではあったけれど、それすらも十二分に想定できたし、ほんの少しの予算で出来たはずのことだったことが分かってきました。
 その結果が、これで、いよいよストロンチウムまでが検出されました。
 しかも、資料によればほぼ一ヶ月前の段階でそれはわかっていたことのようです。東電の隠蔽体質というよりは原子力災害賠償法での免責を勝ち取るためにあえて隠蔽・ごまかしていたのがバレてきたという事のようです。
 どうしようもない東京電力のことはほうっておくとして、こうなってくると内部被曝については今まで以上に警戒しなければなりませんし、もはや福島の半径20km圏内やホットスポットに関してはその土地を再利用する、少なくともそこにもう一度人々が暮らすという可能性を考えるよりは、そこに汚染された表土を集める、放射能汚染物質の再処理待ちのプールを作るなど、涙を拭いて前向きに利用できる道を探るべき時期になってしまったかと思います。
 年間20ミリシーベルトという暫定基準をあくまで暫定基準として、できるだけ減らしていくためには理想論は理想論として、そしてできるだけ土地を放棄しなければならない人の数を減らすためにはどこかの土地は犠牲にする決断を政府は下さなければならない時期だと思われます。ときにそういう嫌われてでも、恨まれてでも、より多くの被害をなくす為、出来うる限りの多数の幸福のための決断を為す事も政府の仕事だと思います。
 ことここに至っては、菅総理後のポスト菅を考えることも大事でしょう。しかし、電力業界・電力利権に群がる人々が、被災者や原発被害者を無視して、電力利権・原発利権を守る為に動いているのもまた事実。そして、どうしようもない総理である菅さんが、こと原発問題に関しては、一番反原発よりの政策を出しているというこのジレンマをどうすべきか我々は考えなくてはいけません。

1・2号機周辺地下水からストロンチウム検出
 東京電力は12日、福島第一原子力発電所の1、2号機周辺の地下水から、放射性物質のストロンチウム89、90が検出されたと発表した。
 中でもストロンチウム90は半減期が長く、体内に入ると骨に蓄積しやすく、内部被曝(ひばく)の恐れがある。しかし、濃度は、健康に影響がないレベルという。施設内外の土壌からストロンチウムが検出されたことがあるが、地下水から見つかるのは初めて。
 東電によると、地下水は5月18日に採取した。原発の爆発事故により放出され土壌に含まれていたストロンチウムが、雨水を通して地下に流れ込んだと見ている。

 セシウムヨウ素もよくないけれど、ストロンチウムとはなぁ。。