小説・漫画好きの感想ブログ

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村上春樹 福島原発放射能漏れ事故に対して「日本人は核にノーと言い続けるべきだった」

村上春樹さんがこういう政治的な発言をするのは、イスラエルでの「常に卵の側にたつ」というスピーチ以来です。昔の政治的な事柄にコミットメントはしないし、政治とか国とかは自分たちには全くかかわりあいのないことで、というシニカルな視線からは考えられないことですが、最近の春樹さんにはある意味こういう発言がとてもよく似合います。
 影響力が世界に対してとても強い、日本では希有な作家さんだけに、どういう反応が世界の文学世界や大学生などの読書層に出てくるか興味深いです。
 ファンとしては、それだけでなく新作を期待もしますが(ananで連載していた村上ラジオの第二巻がそろそろ出るかな? )

スペイン北東部カタルーニャ自治州が文化や人文科学の分野で活躍した人に贈る第23回カタルーニャ国際賞が9日、作家の村上春樹氏に授与された。現地からの報道によると、村上氏はバルセロナで行われた授賞式のスピーチで福島第1原発の事故に触れ、「日本人は核にノーと言い続けるべきだった」と述べた。
 エウロパ通信によれば、村上氏はこの中で、福島の事故について「日本にとって2回目の核の悲劇だが、今回は誰かが原爆を落としたのではない」と指摘。「われわれは自分の手で間違いを犯し、国を破壊したのだ」と語った。