小説・漫画好きの感想ブログ

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「トンカチからの伝言」 椎名誠著 感想 

 一時期狂ったように読みふけっていた椎名誠さんの文庫最新刊です。 
 週刊誌で連載中の「怪傑赤マント」エッセイの最新刊です。
 いやはや、驚きました。何に驚いたって、このシリーズを読むのは、もう十数年ぶりくらいなのですが、シーナさん、十数年前、下手したら二十年前とやっていることが全然変わっていないんです。
 ビール飲んで、旅をして、うまいもの食べて、酔っぱらって、たき火して、本を読んで、、昔のまんまんです。いい意味でですが、なんにも変わっていません。「わしらは怪しい探検隊」の頃と何一つ変わっておりません。ご本人の中ではいろいろ変わられたと思ってる部分もありましょうが、読み手からするとまったく同じです。ある意味、これは凄い事です。
 同じ事を無心にやり続けることが出来るってのも凄いですが、それ以上に、十数年前、二十年前と変わらないバイタリティで飲んで食べて旅して放浪してって出来ること自体が凄いです。
 年齢を調べてみると、椎名さんは昭和19年生まれということだから、現在67歳のはず。椎名さん、もうじき70歳なんですよね。で、この健啖ぶり、痛飲っぷりですか。本当に凄いです。内容云々よりは、まずそのことに十二分に驚かされます。

 

トンカチからの伝言 (文春文庫)

トンカチからの伝言 (文春文庫)