小説・漫画好きの感想ブログ

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「ブッシメン」1巻  小野洋一郎著 感想 

 本年127冊目の紹介本です。
 
 ブッシメン。仏師男。ということで、この作品の主人公は仏像作りに青春をかけた仏師が、ひょんなことから、ガレージキットフィギュア(それも仏像ですが)の原型師になるお話です。
 一応、ジャンルとしてはすごく斬新で、今まで誰も手をつけたことがなかったジャンル作品だと思います。仏教蘊蓄や、仏像についての蘊蓄なんかはわりあいと一般的な事柄が多いのであんまり新鮮さはありませんが、新ジャンルにチャレンジしているところは素直に評価したい作品です。
 ただ、ただですね、作品として面白く仕上がっているかというと、今のところはかなり地味なところが問題かも知れません。作品的に派手な仕上がりになりにくいのは仕方ないんだけれど、このままだと打ち切りもあり得るんじゃないかなぁと少し心配です。
 前作は宮部みゆき原作作品の「ブレイブストーリー」の漫画化で20巻くらい続いた漫画を描いておられたし実力は十分な筈、頑張って欲しいです。
 
 巻末漫画を読んでいただくとわかるんですが、この方、宮城で新しい事務所をかりて引っ越してきて、スタッフを入れてさぁこの連載をもっと頑張るぞ、とやった日がちょうど3月11日、つまりはあの東日本大震災の日だったようです。そんなんで、この人、ものすごく苦労したり、大変な中で頑張ってやってらっしゃるんですよね。土地勘のまったくないスタッフのために奔走したりもして。それだけに、打ち切りとかくらわずに出来たら盛り上がっていって、大ヒット作品になってくれたらいいなぁ、なんてことを思う訳ですが、、どうでしょう。なんとか人気出ないかなぁ。

ブッシメン!THE IMAGE MAKER(1) (イブニングKC)

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