福島第一原発1号機〜4号機廃炉 事実上の第一原子力発電所廃棄
東京電力の福島第一原子力発電所が事実上の廃棄という形になりました。
社長の交代とともに発表された内容によりますと、7号機、8号機の建設も中止。5.6号機も再開させるのは難しい状況でしょうから、事実上の廃棄が決まりました。清水氏は社長職を辞し、後任には、常務の西沢俊夫氏が就任する人事を発表したが、勝俣恒久会長は続投する模様。
しかしながら、人事異動後の新社長のコメントでも、賠償問題については、原子力損害賠償法に基づいて、国が支払うべきで、東電は免責されるべきというニュアンスが全面に出ており、政府と全面的に戦う姿勢がにじむ会見となっています。
1〜4号機廃炉、7〜8号機増設計画中止…東電
東京電力の清水正孝社長は20日午後の記者会見で、福島第一原発1〜4号機の廃炉、及び7、8号機の増設計画の中止を決めたと発表した。
同原発5、6号機と、福島第二原発は冷温停止状態を当面維持することとした。
経営合理化方針については、保有不動産など電気事業遂行に不可欠なものを除いて売却するほか、厚生施設を全廃するなどして計6000億円以上の資金を確保。さらに、投資、修繕費用など2011年度で5000億円以上の削減を行うことを明らかにした。
人件費については、代表取締役については、給与を全額返還し、常務取締役は60%削減することにした。
また、社長を退任することについては「大変なご迷惑をおかけし、経営責任を明らかにするべきと考えた」と理由を述べた。