小説・漫画好きの感想ブログ

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福島原発事故は「神の仕業」発言=東電の責任否定―与謝野馨経財相

与謝野馨氏の発言ですが、、この方、自民党政権時代に培ったこの種の論理がもうどうやっても身体から抜けきらないんでしょうね。巨大産業は絶対に何があっても守る、既得権益と既成勢力の勢力保持、企業優先主義、という政官財の癒着構造が骨身に染み付いているのでしょうね。
 プラス、彼はこの福島第一原発事故がある前から、増税主義者でしたから、頭の中ではこれを幸いにしてというと語弊がありますが、これを契機に一気に増税路線に舵を切りたいという意志がハッキリと見えますね。便乗値上げならぬ、便乗増税の気配がぷんぷんと致します。民主党のもともとの政策と、与謝野さんはあまりにも乖離があるんですけれど、それをそのまま受け入れてしまうのはどちらもいい加減です。
 増税については、僕はある程度我慢してもいいと思います。
 しかし、その前にビジョンも見えなければ、東電をあまりに擁護しすぎるシステム作りをどうにかしないとどうしようもないと思います。 
 東電の賠償が年に1兆円して、東電管轄エリアの電力契約者数が一般家庭やオフィスなどすべてあわせるとして1000万件として、ものすごく大雑把に家庭とオフィス・控除などがほぼ同数くらい電力消費するとして、その一件ごとが月額10000円あげればそれだけで1兆円でる(比率でいえば、オフィスや工場で1万8000円アップ、一般家庭で月2000円アップ程度)というような事実関係を全く無視して、すぐに血税投入とかいう話はどうだろうかと思うんですよね。
 もちろん、電気代に転換する前に、自助努力や株の完全売却や損益処理の上での話ですが。
 まぁ、何はともあれ、自分の主張のために東日本大震災で被害を受けた人の気持ちを考えないこの発言は避難されてしかるべきだし不謹慎でしょう。石原慎太郎知事の「震災は天罰」発言なみにひどい発言だと思います。
 しかも、、東電が人間としては最高の知恵を働かせたと思う、、っていう発言に頷ける人はいないでしょう? 皮肉にしても出来が悪すぎます。

 与謝野馨経済財政担当相は20日の閣議後会見で、東京電力福島第1原発事故は「神様の仕業としか説明できない」と述べた。同原発の津波対策に関しても「人間としては最高の知恵を働かせたと思っている」と語り、東電に事故の賠償責任を負わせるのは不当だとの考えを重ねて強調した。
 今回の原発事故をめぐっては、安全対策の不備や人災だとの指摘が国内外から出ている。「最高の人知」や「神による異常な自然現象」という論理で東電を徹底擁護する主張には、「原発は安全」と説明されてきた地元住民らからも批判が出そうだ

 与謝野馨氏は、政府案という形で、平成15年までの三年間消費税を10%にという提案をしているが、、、あまりにあまりだろなぁ、それは。