小説・漫画好きの感想ブログ

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NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」第17話 家康の花嫁 感想

 上野樹里主演の大河ドラマ一「江」今見終わりました。

 先週に引き続き、岸谷五朗演じる羽柴秀吉の意外な一面が見れる回でした。がむしゃらに武力を用いての闘いの末の日本統一ではなく、権力を持ち、権威を味方につけ、着々と体制を整えていくことでの日本統一に動く秀吉は、どうしても家康を味方につけるべくあの手この手で動きます。妹のあさひを旦那と離縁させて、家康の妻にすべく送り出し、それでも駄目なら実の母親すらも人質に送り出します。
 どうしても家康を味方につけ、彼を手に入れることで周囲をひれ伏させる為には、自分の大事なものをすべて差し出さなければならない、そんな江の台詞にインスピレーションをうけて行動する秀吉。江関係のところはさしおくとしても、ある意味では、これまた今までのイメージの秀吉とは違って、それはそれで器量が大きかったのであるなと思わないでもなく、だんだんにサル秀吉が、ときにかっこよく見えてきました。 
 ここまで考えて、最初の頃のあのバカバカしい秀吉を演出していたのだとしたら、このドラマ案外と侮れません。そういう空気があるせいか、宮沢りえ演じる茶々が秀吉に少しずつ心を開いていくシーンがわりと素直に頷けたりもしてきました。
 翻って、多少の演出というものは、本物の現実の人間ドラマにも必要なのかも知れませんね。