小説・漫画好きの感想ブログ

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アメリカって正気なんだろうか? ビンラディン殺害を映画化 

こんばんは。
 日本は今、震災のあとの影響で国際政治に目が向きにくい状況だけれど、実のところ世界中で今テロや民主化暴動と戦争が今まで以上に起こっている。シリアもひどいし、リビアカダフィ大佐との激烈な戦闘はさらに悪化している。エジプト周辺の中東もひたすらもめている。チベットは相変わらず中国軍にいたぶられているし、イスラム原理主義のハマスPLOファタハがくっついて暫定政権も出来てしまった。そんな中、アメリカ軍は、パキスタン国内でいきなりビンラディンを殺害した。
 当然、それは一義的には9.11以降のテロ事件の総括としてあったことかも知れないし、ビンラディンを逮捕ではなくて殺害したことについて違和感を覚えるのは平和ボケしてしまった日本人の感想でしかないのかも知れない。グランド・ゼロのあの現場でUSAが連呼されて歓喜の涙を流すアメリカ人に、福島の危機にきてくれたあの国と同じ国とはなかなか思いがたいというのも日本人の勝手な感傷かも知れない。
 しかし、、、いきなりその殺害を映画化するというのは、テロを撲滅しようというよりは、テロをさらに煽るだけのものにしか感じられないし、法と正義の名の下での逮捕ではなく他国への無断作戦での急襲攻撃での殺害を賞賛するような映画というのは、あまりにも国家的イデオロギーの匂いがしすぎて正直嫌悪感すら覚えてしまうのは自分だけだろうか?
十字軍の昔からの因縁もあるのだろうけれど、西欧と中東、キリスト教とイスラム教は徹底的に殺し合わないと収まらないんだろうか? 

 国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン殺害のニュースを受け、米ハリウッドでは早くも映画化の計画が進行している。メガホンを執るのは、イラク戦争を描いた「ハート・ロッカー」で昨年のアカデミー賞監督賞を女性として初受賞したキャスリン・ビグロー監督(59)。「9・11」から殺害までの10年が描かれるストーリーとみられ、今夏クランクインの予定だ。
 ハリウッドは「ビンラディン殺害」の一報を受け、早々と動き出していた。「9・11」の首謀者のテロから最期までを描く映画が製作される。
 米各メディアによると、イラク戦争の米軍爆弾処理班の活躍を描いた「ハート・ロッカー」で昨年のアカデミー賞6冠を獲得したビグロー監督が「Kill Bin Ladin(原題。『ビンラディンを殺せ』)」というタイトルの新作映画を計画している。元夫のジェームズ・キャメロン監督の「アバター」とのオスカー対決を制したことでも話題となった同監督が、5〜6年前から温めていたプロジェクト。前作でもコンビを組んだマーク・ボール氏による脚本は、一度は完成していた。が、今回の殺害で脚本を変更、今夏にクランクインする。
 当初の構想では、ビンラディンの捜索に奮闘しながらも行方のつかめない米軍兵士の葛藤を描くものだった。しかし、今回のニュースが飛び込んできたことで、ストーリーを大幅に書き直すことに。40分間の急襲作戦と、殺害に至る銃撃戦がクライマックスシーンになるものとみられる。

パキスタン人的にも、これは嫌だろうし、ましてやアルカイダタリバンに限らずアメリカの軍事的傲慢さや度重なる誤爆による被害を受けた遺族など反米感情が高い人々に取ってはこれはまさに冒涜的な映画にしか移らないだろうし、映画というメディアを利用した情報操作の洗脳にしか感じられないんじゃないだろうか。