小説・漫画好きの感想ブログ

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東北電力、株主が原発廃止提案 

おはようございます。
 昨日は丸一日、ひたすらといっていいほど、あえてだらだら家から出ずに調理器具にもほとんど触れない、何もしない一日をしていましたが、そろそろと、ネジを巻いていきます。
 東日本大震災で、継続的なという意味では一番被害が大きく、二次災害を生み出している東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ問題。問題直後の混乱が取れて情報が安定しだすと、安全対策に対する意識の薄さ、いざ事が起こったあとの対応力のなさ、そして最悪な隠蔽体質と無責任さと東京電力の経営陣の責任があまりにも大きいことが分かってきました。
 これに対して、同じく原子力発電所を持ちつ、なおかつ福島のそれ以上に激しい津波に襲われた東北電力は完璧な対応を見せました。女川原子力発電所も福島同様に津波の直撃をくらいましたが、こちらは緊急停止もしっかりと行い、電源喪失もなく、その後の余震で電源喪失をした時もすぐさまに対応・復旧できました。そして、情報公開も非常に素早く的確でした。
 この差はあまりに激しく、もしも、福島第一原子力発電所を所持していたのが東北電力だったらば、、と考えたくもなりました。その東北電力に対して、株主グループから原子力発電所の停止や六ヶ所村などへの投資を禁じる提案がなされたようです。勿論、これらの株主グループが第一グループでない以上、それがそのまま通ることもないし、いきなり原子力発電所停止、原発廃止ということにもならないのですが、こういうことが真面目に主張されて、議事録にも出て、マスコミも取り上げる、ということ自体が、東北電力の健全性のある程度の担保になるのではないでしようか。
 東京電力の場合、株主ランキングの五位に東京都があるせいもあり、東京の意向があまりに強すぎて、東京電力という名前が示す通りに、周囲の千葉・埼玉・福島・群馬などより圧倒的に東京のためにという姿勢が出過ぎていて、東北電力のような方向にはいかないでしょうね。
 東京が一番という意識がありすぎるからでしょうか、福島第一原発がああいう事態になっても、首都圏の電力のことばかりが取り沙汰されて、事件解決のために真剣に動いている空気があまりに薄いし、改革が進まないし、自民党との癒着が激しいので免責運動のロビー運動ばかりに熱心になっている印象が強いです。現場で実質的に動いているのは下請けや自衛隊だというのもかなり問題です。
 (民主党政権も失策続きでしたが、自民党政権に戻すと、まちがいなく、東京電力は免責され、免責されない部分も数十年の分割という事態になり、東京電力にとっては痛くも痒くもなく、今まで通りの商売を続け、上層部や役員は天下りと高給取りの何もしない組織になっていくのでしょう。東京電力にきちんと責任を取らせる、国民が直接今回の福島原発がらみの何十兆という被害を税金から出すことを防ぐには、自民党に政権を握らせない以外に手がないというのは、、苦しい話です。しかし、今現在も自民党は東京電力粗批判と全額賠償を党としては公式にまったく行っていないので、この線が濃厚なのですよね、あきれかえったことに)
 話がそれましたが、そういう事を考えると、東北電力や、被災という意味では一番直撃を喰らったのに頑張っている東北の人たちって凄いなと改めて思います。
 

原発廃止を株主提案=232人が東北電力に要求
 原子力発電に反対する東北電力の株主グループは2日、仙台市東北電力本社を訪れ、東京電力福島第1原発事故を踏まえ、原発廃止を要求する株主提案を提出した。6月下旬に開かれる株主総会の議案となる見通し。
 株主提案を行ったのは「脱原発東北電力株主の会」(篠原弘典代表)のメンバーとそれに賛同する個人株主計232人。
 株主提案は、東北電力女川原発福島第1原発の二の舞いにならなかったのは「偶然にしかすぎない」とし、原発事業は一企業の規模をはるかに超えるリスクがあると強調。原発の廃止と代替電源の構築を会社の定款に盛り込むよう求めた。併せて、青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場への投資中止を要求している。
 東北電力側は「株主提案をよく検討した上で、取締役会の意見を記載して株主総会に議案として提出し、総会で社として回答する」としている。