小説・漫画好きの感想ブログ

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「逃げる男」 オノナツメ著 感想 

 本年95冊目の紹介本です。
 
 「この森には、子供にしか見えないクマがいる
 一日そのクマと過ごして、無事に森を抜けられたらなりたいものになれる。
 日中はクマの姿で、夜には人間の姿をしたクマと」

 鬱蒼と木々が茂る森の奥にはこんな伝説がある。
 そして、そこには本当に一人の男が、クマが住んでいた。 
 男は、一体何から逃げているのか、森の中で何をしているのか。
 台詞のあまりない雰囲気とニュアンスでみせるオノナツメの基本スタイルに戻ったような一冊です。最近のオノナツメ作品は、わりと饒舌なところやコミカルなところが前面に出てきていましたが、これはこれで懐かしく、大人の漫画の本領発揮といったところではないでしょうか。
 何を読み取るかは、読み手次第です。

 

逃げる男 (Fx COMICS)

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