小説・漫画好きの感想ブログ

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インドが日本からの食品輸入を全面禁止しました

 おはようございます。
 今日は深刻なニュースが朝一から流れています。それはインドが福島第一原発の低濃度汚染水を海に廃棄したことに関連して、日本からのすべての食品輸入を全面的に禁止するとしたというものです。福島産や茨木産、千葉産など特定の産地のものではなく、日本のものはすべてダメという極めて厳しい措置です。
 この背景には、日本で作る食品の中には、どこで何が混じるかわからない。だから、全部禁止するという理屈があり、日本人としては、苦境の中での踏んだり蹴ったりだと思う反面、逆の立場だったら自国民全体のことを考えてそれもやむなしかと思うものでもあります。そして、そうであればこそ、これは他の国にも飛び火する恐れがあります。世界中の色々な国で日本の食品がすべてノーになってしまえば国は終わります。またこのまま事態がズルズルといけば日本の工業製品もアウトになりかねません。
 タイや台湾と並んでとても親日的なインドがこういう措置をとったということについて真剣に考えなければならないし、この原因は現在の福島第一原子力発電所の放射能漏れに対してのアプローチや全体像の見えなすぎること、情報開示があまりにも少ないことを考えないといけないんだと思います。情報が少なすぎるから、何か隠している、隠蔽しているという疑心暗鬼や風評被害がどんどん拡大しています。
 対処する為には、IAEAやアメリカ、ドイツ、フランスの力を今まで以上に借りることは勿論ですが、こういうスケジュールで最悪こういう事態が考えられるが、こういう処理の方法を取る、ダメな場合はこういう措置を取るということをもっともっと世界宛に発信してほしいです。
 この無茶苦茶な状況の中でも原発をさらに追加したり、ボーナスや給与のアップを確定している東電に任せていてはいけません。政治のリーダーシップがもっともっと必要です。

 民主党と自民党との大連立は、一日前までは解散総選挙・政権交代できる状態ではないし大連立に向けて動き出していた谷垣さんが、小泉進一郎元首相とあった途端いきなり「大連立なんてあり得ないし、一度もしたいと思った事がない」などと言い出す始末で、政治をさらに混乱させていく気配だし、そうであるなら、まったく頼りないし発信力や海外とのパイプやコネクションがなさすぎる民主党ではあるけれど、本気で頑張ってもらわないといけないし徹底的に応援せざるを得ません。本当は大連立してもらっていい意味で淘汰しあって本当に日本のことを考えるメンバーだけが残ってくれるのが一番良かったんですけれど、両党があいかわらずの党利党略にしか動けないのであれば、今はまずは日本の政治に空白は作れないので推すしかなくなりました。
 本当は、国民全体がもっと一体化できる別のあり方を模索してほしかったのですが、非常に残念です。

インド保健・家族福祉省は、福島第1原発事故による放射性物質の放出を受け、日本からの食品輸入を3カ月間、全面停止することを明らかにした。ロイター通信が5日報じた。同通信によれば、日本の食品輸入の全面禁止はインドが初めて。
 同省は声明で「放射能汚染が日本国内のさまざまな地域に拡大した結果、日本からの食品輸入の供給プロセスにおいても、汚染が深刻化する可能性があるとの結論に達した」としている。インドは少量の加工食品、果物、野菜などを輸入している。 

 追記:福島第一原発の高濃度汚染水の海水への流出は止まったようです。ピットからの漏れは、おがくず、高分子吸収ポリマー、水ガラスでようやく止まりました。特殊樹脂の散布による瓦礫からの放射性物質の飛散も収まったようです。いよいよ本丸の原子炉本体へ動きを期待し、祈りたいです。

 追記2:4月8日現在、このインドの日本からの食品輸入全面禁止は見送りとなっています。インド側の変化は大歓迎です。韓国の一部で寄付金の送付取りやめと違って、これは変化がありがたいほうです。