小説・漫画好きの感想ブログ

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「事務ミスをなめるな!」 中田亨著 感想 

 本年74冊目の紹介本です。

 この4月から管理部・工事部の人員をさらに増強するべく、ただいま社員をさらに募集しているのですが、人が増えれば増えるほどシステムをきっちりやっていかないと思わぬミスが出たり、お客様にご迷惑をかけてしまうということで(なんせうちはすべての顧客に毎月ニュースレターを出していたりするので)、今事務関係の書籍を集中的に自宅で読んでいるわけですが、その中で一番参考になったのがこの本でした。
 単なる精神論や一つのアイデアだけで押し切るようなビジネス書が多い中で、この本はかなり多角的かつ科学的なアプローチと、常識やセオリーの中にも疑うべきものがあるという事をしっかりと提示してくれる本だったので、有り難かったです。
 少なくとも、この本を読めば、事務の仕事ミスは集中力の問題とかやる気の問題だけに還元するのはナンセンスだというのがよくわかりますし、システムを完璧に作り上げようとしてマニュアル化を徹底しても人間心理を組み込んだ形のシステムにしないと全く意味がないこともよくわかります。
 例えば、、、かなり具体的な事例が多いので、その中でいくつか例をあげると、揃い待ち処理をするような事態になりうることは絶対にさけるべきであるとか、フローチャートは意外に使えないしミスの温床になるということであるとか、間違えのメカニズムは種類がありすぎて一元化できないという原理論のこと、ヒヤリハット報告が実は報告のやりかたでは全く効果が出せないことなど色々あります。
 事務部門を補強しようという人には絶対におすすめの一冊です。

「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)

「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)

 追記:ちょっと目が疲れすぎたので、今日はパソ終了です。
 レスなどお返事たまっていますが、メールやレスなどは明日にまわさせてくださいね。よろしくお願いします。